このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

サイバーショットDSC-T1

サイバーショットDSC-T1

2003年11月17日 17時15分更新

文● 行正 和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

サイバーショットDSC-T1

ソニー

オープンプライス
5万6500円(ソニースタイル価格)

Sony Flash on ASCII
本製品は“Sony Flash on ASCII”からご購入いただけます。ロゴをクリックすると当該ページに移動します。

サイバーショット小型機といえば200万画素の“DSC-Uシリーズ”や回転レンズ搭載の400万画素機である「DSC-F77」などがあるが、「DSC-T1」は名前が示すとおりまったく新しいシリーズのコンパクト510万画素機であり、薄い本体に折り曲げ式光学3倍ズームレンズを搭載する。



とにかく薄いボディ

 DSC-T1の最大の特徴は、レンズカバー部を除く本体最薄部が17.3mmというスリムなデザインにも関わらず光学3倍ズームレンズを搭載している点だろう。これはレンズ鏡胴の先端部にプリズムを配置する折り曲げ光学系を採用しているためで、ミノルタの「DiMAGE X/Xi/Xt」シリーズと同様の仕組みだ。電源と連動した前面レンズカバーを下にスライドさせると本体左肩に配置したレンズが現れるが、沈胴/伸張動作はなく、またズーム時にもレンズが本体から飛び出ることはない。

レンズカバーを閉じたところ レンズカバーを開いたところ
レンズカバーを閉じたところ。レンズカバーを開いたところ。
写真1、2 シンプルなフロントデザイン。レンズカバーを押し下げると本体左上にレンズが現れる。レンズ横(フラッシュの下)にはAF補助光用LEDも装備されている。
写真3 右側面にはストラップ穴や撮影/再生/動画モード切り替えるスライドスイッチが配置されている。本体の薄さに比べてレンズカバー部が分厚く見える。写真4 面積の半分を占める液晶に圧倒される背面。カーソルキーの上下左右がフラッシュやマクロ、セルフタイマ、クイック再生に割り当てられているなど操作性は従来のサイバーショットを継承する。

 もうひとつの特徴が、背面の2.5インチ液晶画面だ。背面のボディ面積の半分を占める大型液晶は透過/反射ハイブリッド方式を採用し、屋外でも屋内でも見やすい。撮影時の構図確認において使いやすいだけでなく、デジタルカメラならではの“撮った画像を人に見せる”という利用に最適だ。また、メニューの文字やアイコンは従来のサイバーショットシリーズから変更されており、ひとまわり大きくなったフォントやステータスアイコンなどの表示は液晶の大型化とあいまって非常に見やすくなった。さらに、再生時には最大16枚を1画面に表示したり、付属の充電/PC接続用クレードルは液晶画面を手前にして設置するのでフォトスタンド的に利用できるなど、大画面を活かした機能が盛り込まれている。

写真5 薄い新型バッテリとメモリースティックDuoは本体下面から挿入する。下面にある四角いコネクタはクレードルに接続するマルチ端子。

 レンズだけでなく、従来のサイバーショットシリーズから細部が変更されている。バッテリは新設計の薄型形状のものとなったほか、記録メディアはメモリースティックDuoとすることで小型化に貢献している。さらに入出力端子はクレードル用端子1つのみとなっており、USBやDC入力、ビデオ出力端子をクレードル側に持たせることで本体構造をシンプルにしている。クレードル端子は“サイバーショットFシリーズ”などと同様の四角いコネクタを用いたもので、ACアダプタやUSBインターフェイスを直接本体に接続することも可能だ。

 撮影機能も細かく機能アップしており、従来のサイバーショットのコンパクト機では弱かった連写機能はフルサイズで最大4枚の撮影が可能となった。また、高機能機である「DSC-V1」(最大3枚連写)と同様に、液晶表示付きのフレーミング優先連写と表示なしのスピード優先連写の2方式を選択できるようになっている。従来機同様に露出ミスを防止できるオートブラケッティング機能も備えるので、記録メディアに余裕があるなら普段からONにしておきたい。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン