低価格で攻めるか、個性で勝負するか。この2路線で製品を打ち出すソーテックから登場したのが、「Afina AS」シリーズ。人目を引くその斬新なスタイルに加え、リーズナブルな価格も魅力的だ。
最上位モデルはテレパソ仕様
付属ソフトも豊富にそろえる
ソーテックの液晶一体型コンセプトPC「Afina AS7160C」。なお、写真の評価機と製品版では、本体塗装色が若干異なる。 |
横から見るとショートブーツのようなスタイルの「Afina AS」シリーズ。キーボードなどはデスクトップの使いやすさを、内部的にはモバイルアーキテクチャでコンパクトさを追求した液晶一体型PCだ。
12.1型XGA表示の液晶パネルからゆるやかにカーブを描いて19mmピッチ/3mmストロークのキーボードにつながる。今流行のピカピカした液晶もなかなかにきれいだ。画面は人間工学的にもっとも見やすい角度になっているとのことで、背面に取り付けられたアクリルパネルをスライドさせることで多少画面の角度を変更することもできる。ただ、設置する机の高さや天井の明かりの位置、本体と使用するユーザーの距離などによって、最適な画面の角度とはそれなりに異なるものではないだろうか。使っていて、ノートPCのように自在に角度を設定できないのは、少々ストレスを覚える部分ではあった。
写真1 本体右側面には、光ドライブ(AS7160CはCD-RW/DVDコンボドライブを内蔵)、USB 2.0ポート×2を配置する。 |
背面のアクリルパネルは液晶の角度を変えるチルト・アジャスターであり、背面からの見栄えの良さを演出するパーツでもあり、さらに持ち運びやすいようにキャリングハンドルにもなっている。
写真2 背面のアクリルパネルの位置を調整することで、画面の角度を変更することができる。 |
ラインナップされているのは3モデル。上位からモバイルAthlon XP-M 1800+搭載のテレパソモデル「AS7180AV」、Athlon XP-M 1600+にCD-RW/DVDコンボドライブを搭載する「AS7160C」。ローエンドは、CPUは同じく1600+だがDVD-ROMドライブ内蔵で、メモリも128MBとスペックダウンする「AS7160D」となる。価格差はAS7160D(9万9800円)から1モデルアップするごとに1万円高くなる。最上位のAS7180AVが80GBのHDD(下位2モデルは40GB)に、かつTVチューナを内蔵していることを考えると、シリーズの中では一番コストパフォーマンスが高いと言えるだろう。
写真3 本体左側面には、上からメモリースティックスロット×1、マイク端子、ヘッドホン端子、USB 2.0×2、LAN端子、モデム端子が並ぶ。電源ケーブルも左側面に差すようになっている。PCカードスロットは装備しない。 |
TV録画機能が不要なら、今回評価機としている「AS7160C」もバランスのいい仕様である。標準で256MBのメモリはBTOで増設(最大1GB)が可能。
今回AS1760Cを試用した印象では、ビジネスアプリやインターネットの利用を中心とする一般的な用途にはまったく過不足ない。PCの購入を考えているがデスクトップだと設置場所に困る、でもノートPCを買うほどの予算は割きたくない、といったニーズにはぴったりの1台と言えるだろう。
写真4 Afina ASの背面。このアクリルパネルはチルトスタンドとキャリングハンドルもかねている。なお、写真では本体背面ネジの色がシルバーとなっているが、製品版では黒色のものが使われる。 |
Afina AS7160Cの主なスペック | |
製品名 | Afina AS7160C |
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CPU | モバイルAthlon XP-M 1600+ |
チップセット | VIA ProSavageDDR KN266+VT8235 |
メモリ(最大) | 256MB(1GB) |
液晶/解像度 | 12.1型/1024×768ドット |
ビデオ | チップセット内蔵 |
HDD | 40GB |
光メディアドライブ | CD-R/RW&DVD-ROMコンボ |
スロット | メモリースティック×1 |
通信 | 56kbpsモデム、10/100BASE-TX |
I/O | USB 2.0×4 |
サイズ(W×D×H) | 300×330×253mm |
重量 | 約4.1kg |
OS | Windows XP Home Edition |