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【CEATEC JAPAN 2003 Vol.4】43/50インチPDP採用の大画面TVラインナップを強力プッシュ!――パイオニア

2003年10月09日 04時54分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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3ホール左手前に大きなブースを構えるパイオニア(株)は、40インチ以上の大画面TVや、大画面ディスプレーを使ったテレビ会議システムなど、PDP(プラズマディスプレーパネル)関連製品を前面に押して強力アピールしている。

『PDP-434BX』
BSデジタル/110度CSチューナー内蔵の43インチ『PDP-434BX』

従来はチューナーを外付けにした“セパレートタイプ”のみのラインナップ(50インチの『PDP-504HD』と43インチの『PDP-434HD』)だったが、10月下旬にはBSデジタル/110度CSチューナー内蔵の43インチ『PDP-434BX』(85万円)、11月下旬には地上アナログ/CATVチューナー内蔵の43インチ『PDP-434TX』(79万8000円)を発売予定。11月中旬には外付けの地上/BS/110度CSの各デジタル放送に対応するハイビジョンチューナー『SH-DT3』(オープンプライス)も発売が控えているため、会場では地上デジタル放送のハイビジョン映像を視聴するデモ展示が行なわれていた。なお、会場で説明員に今後のラインナップを聞いたところ、「(50インチ超の)さらなる大型化の予定はなく、40~50インチクラスでの製品拡充を図る予定。(現在のセパレートタイプでは)43インチ製品と50インチ製品の売れ行きはほぼ同等で、日本の住環境により見合うであろう43インチタイプを優先的にラインナップ拡充した」のだという。ちなみに、同社社員の中にもこれらの大画面TVを自宅に購入した人が少なからずいるそうだ。

“Bru-ray Disc”
“Bru-ray Disc”

PDP以外では、ポストDVDの座を狙う“Bru-ray Disc”の展示が行なわれているが、かなり大型で製品化は数年後とのこと。DVD-RやDVD+Rの片面2層記録技術について質問すると、「Bru-ray Discは記録速度の高さ(最大約72Mbps)により、デジタルストリーミング放送(24Mbps)を直接記録できるのが特徴であり、記録型DVDとの違いでもある。容量やメディアを入れ替えない簡便さは魅力なので、Bru-ray Discでも片面2層化を目指しているが、現在のレーザーでは十分な記録速度が出せない」と現状を語った。

『SE-DIR800C』を装着したパイオニアのコンパニオン SE-DIR800Cの無線伝送アンプ
『SE-DIR800C』を装着したパイオニアのコンパニオンSE-DIR800Cの無線伝送アンプ

通常のアナログ伝送に比べてノイズが少ないという“非圧縮デジタル赤外線伝送”方式を採用し、5.1chのサラウンド音声をヘッドホンで再現する“ドルビーヘッドホン”機能を標準搭載したコードレスサラウンドヘッドホン『SE-DIR1000C』の普及モデル、『SE-DIR800C』(10月下旬発売予定)も注目(耳)を集めていた。価格はオープンプライスだが、予想店頭価格は3万5000円程度(DIR1000Cは5万円程度)と入手しやすくなったほか、音声を発生するユニットを直径50mmから40mmに、ヘッドホンタイプをオープンエアから密閉型に変更している。「広がりのあるDIR1000Cに対して、DIR800Cは締まった音になっている」(説明員)という。実際に装着してみて気づくのが、ヘッドホン本体の軽量化だ。DIR1000Cはアルミ合金製で約360gあったが、DIR800Cは樹脂製で約250g(充電池含まず)になっている。ワイヤレスヘッドホンと意識させない軽さだった。会場ではF1レースの映像でデモ展示され、左右後方に駆け抜けるF1マシンのエギゾーストノートがリアルに再現されていた。

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