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NECインフロンティア、“パケット数QoS方式”対応の無線LANステーション『無線LAN ST-Q100-B』を発売

2003年09月05日 20時19分更新

文● 編集部

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エヌイーシーインフロンティア(株)は4日、無線LAN規格“IEEE 802.11b”準拠の無線LANアクセスポイントをベースに、独自技術“パケット数QoS方式”を採用した無線LANステーション『無線LAN ST-Q100-B』(PK-WL101-B)と、VoIP無線LANクライアント構築キット『無線LAN VoIPカードセット』(PK-WL102)、有線LANケーブルを利用して無線LANステーションに電源を供給するスプリッター『スプリッタセット』(PK-WL101-01)などのオプションの販売を10月10日に開始すると発表した。価格は、『無線LAN ST-Q100-B』が6万8000円、『無線LAN VoIPカードセット』が1万5800円、『スプリッタセット』が9800円。

無線LANステーションと無線LAN VoIPカードセット
無線LANステーション(左)と無線LAN VoIPカードセット(右)

無線LANステーションは、1台の無線LANアクセスポイントで6通話程度が限界と言われているVoIP(Voice over IP)通話を、約3倍の20通話以上に増やせる独自のQoS(Quality of Service)技術“パケット数QoS方式”を採用したのが特徴。通常のデータ通信や動画ストリーミングの再生を同時に高品位で行なえうこともできるという。“パケット数QoS方式”は、ドライバーソフトに組み込んだミドルウェアにより、複数のパケットを1つのパケットとして扱い、パケット数や付加データを減らすことで、通信の効率化を図る技術。
『無線LAN ST-Q100-B』は、パケット数QoS方式に対応したミドルウェアを搭載した無線LANアクセスポイントで、VoIP無線LANクライアントのベースステーションとして機能する。1台でVoIP無線クライアント20台(20通話)程度でも安定したVoIP機能を利用できるという。セキュリティー機能は、MACアドレスフィルタリングやESS ID(ESS ID通知停止対応)、ANY接続拒否、暗号化(256bit/128bit/64it WEP)、IEEE 802.1x認証などをサポートする。設定や管理はウェブブラウザーで行なえる。インターフェースは10/100BASE-TX×5を搭載する。電源はAC100V~240Vで、ACアダプターを利用する。本体サイズは幅198×奥行き155×高さ62mm。

『無線LAN VoIPカードセット』は、IEEE 802.11b準拠のコンパクトフラッシュ(CF)カード(Type II)とPCカードスロット用アダプター、ヘッドホンマイク、パケット数QoS方式対応のミドルウェアのセット。セキュリティー機能は、ESS ID、128bit/64bit WEPをサポートする。本体サイズは幅57.0×奥行き42.8×高さ6.2mm。付属のヘッドホンはダイナミック型で、コード長は2.1m。対応機種はパソコンやPDA(Pocket PC)。対応OSは、Windows 2000/XP、Pocket PC 2002。

『スプリッタセット(ST-Q100-B専用)』は、PoE(Power over Ethernet)ユニットと併用して、有線LANケーブル経由で『無線LAN ST-Q100-B』にデータ信号とDC電源を供給するためのスプリッター。入力は10/100BASE-TXとDC48V、出力は10/100BASE-TXとDC Phone Jack(DC5V)。本体サイズは幅80.8×奥行き55.0×高さ25.3mm。専用壁掛け金具も同梱する。

同社では将来的に、現在策定中の無線LANのQoS規格“IEEE 802.11e”で検討されているQoS技術と組み合わせることで、さらなる運用の効率化を図る予定としている。

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