あらゆる用途に使えるハイスペック
TV視聴/録画機能も充実
写真5 CPUの冷却を水冷式とすることでCPUファン、ケースファンを省いているため静穏性はずば抜けている。発熱は側板を這うパイプを伝って背面に大きく張り出したラジエータ内の巨大ヒートシンクに伝えられ、電源ファンで冷却される。 |
最上位モデルらしく、スペックは豪華だ。CPUには、仮想マルチプロセッサ技術のハイパースレッディング(HT)に対応した新しいPentium 4-2.40CGHzを採用。マルチタスク環境やHT対応アプリケーションで大きな効果を発揮する。メモリは512MB(PC2700 DIMM)、HDDも160GB(7200rpm)と十分な内容。DirectX 8.1に対応したATI RADEON 9100を搭載したビデオカードをAGPスロットに搭載しており、Final Fantasy XIなどの3Dゲームも十分に楽しめるポテンシャルを持つ。
エンターテインメント系の機能も満載だ。標準搭載のTVチューナカードは、他のFシリーズや従来のTシリーズよりも高機能なもので、電波状況の悪い場所での視聴に威力を発揮するゴーストリデューサや、色ノイズの発生を抑える3次元YC分離回路、付属ソフト「WinDVD」でのDVD再生に対応したハードウェアデコーダなどを装備。外部機器からのキャプチャや、録画映像をTV出力するための端子も装備している。光ディスクドライブにはDVDマルチドライブを装備しており、録画映像のDVDメディアへの記録も容易に行える。
写真6 標準搭載のTVチューナカードは、ハードウェアMPEG-2エンコーダ、デジタルノイズリダクション/タイムベースコレクタに加え、ゴーストリデューサ、色ノイズの発生を抑える3次元YC分離回路やMPEG-2のハードウェアデコーダも搭載する高機能なものだ。S-Video入出力、S/P DIF出力、ライン入力端子も装備する。 |
付属の17型液晶ディスプレイにも注目したい。1280×1024ドットの高解像度に対応し、XGAに比べて1.67倍広い画面で快適に作業が行える。キーボードとマウスは、VALUESTAR Tシリーズなどと共通仕様。このためFシリーズの特徴であるファミリーボタンは搭載しないが、ワンタッチでログオンユーザーを切り替えるファミリーリング(従来のファミリーチャンネルスイッチの強化版)、伝言板やカレンダーなどのコミュニケーションツール(ファミリーウインドウ)を導入するほか、家族みんなで楽しめるソフトをまとめたファミリーソフトDVDを同梱するなど、ファミリー向けのパッケージングも健在だ。
最高レベルとまではいかないものの、オーディオ/ビデオ編集や3Dゲームなどあらゆる用途に対応する高い基本性能と充実したTV関連機能に加え、水冷システムによる抜群の静粛性も兼備する。省スペースデスクトップPCの領域がノートPCに取って代わられようとしている今、フォームファクターの大きさをフルに活かした本機のようなモデルも選択肢として大いに魅力的だ。
VALUESTAR FZ VZ700/6Fの主なスペック | |
製品名 | VALUESTAR FZ VZ700/6F |
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CPU | HT対応Pentium 4-2.40CGHz |
チップセット | Intel 865G |
メモリ(最大) | PC2700対応DDR SDRAM 512MB(2GB) |
ビデオ | RADEON 9100(AGPカード) |
HDD | 160GB(UltraATA/100) |
FDD | オプション(USB接続外付け) |
光メディアドライブ | DVD MULTIドライブ(DVD-RAM2倍速/DVD-R2倍速/DVD-RW等速/CD-R12倍速/CD-RW8倍速/CD32倍速/DVD10倍速) |
スロット | PCI×3、AGP×1、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカード、メモリースティック |
ドライブベイ | 5インチ×1(空きなし)、3.5インチ(HDD内蔵用)×2(空き1) |
I/O | USB 2.0×9(本体側×5、液晶モニタ側×4)、IEEE1394×2、パラレル、DVI-D、PS/2×2、S/PDIF、TVアンテナ入力 |
通信 | 10/100/1000BASE-T、56kbpsモデム(K56flex、V.90) |
サイズ(W×D×H) | 194×450×390mm(ラジエータ部含む) 284×450×390mm(スタビライザ設置時) |
重量 | 約16kg |
OS | Windows XP Professional SP1 |
モニタ | 17インチSXGA表示液晶モニタ(デジタル接続) |