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三洋、地上デジタルテレビ対応携帯電話の試作機を発表

2003年08月08日 23時34分更新

文● 編集部 伊藤咲子

手にもった感じ
試作機の本体サイズは、幅50×奥行き30×高さ105mm、重さ150g

三洋電機(株)は8日、地上デジタルテレビ放送の受信機能を搭載した携帯電話試作機を発表した。記者会見会場では、試作端末と実験局によるデモンストレーションが行なわれた。試作端末は、3G携帯電話サービスのCDMA2000 1xに対応する“携帯電話本体ユニット”と、地上デジタルテレビ(ISDB-D方式(※1))の1セグメント放送(※2)に対応する“デジタルテレビユニット(電池パック部)”で構成される。電源には960mAhのリチウムイオン電池パックを採用し、待ち受け約420時間/テレビ視聴約90分を実現する。

※1 Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting:国内の地上デジタル放送の暫定方式

※2 1セグメント放送:地上デジタルテレビ放送は、1チャンネルの電波を13のセグメント(帯域)に分割して、セグメントごとに伝送方式や伝送情報量を個別に設定できる。1セグメント放送は、そのうちの1セグメントを使い携帯端末向けに特化した放送

試作端末の筐体は、2.2インチ(176×220ドット)有機ELディスプレー部と、デジタルテレビユニット部(電池パック部)で構成される。数字キーは電池パック部に用意され、ディスプレー部の下から電池パック部をスライドして引き出すデザインになっている。

電池パック部には、切手サイズという新開発の『1セグメント受信モジュール』(後述)、通信アンテナ、MPEG-4/MPEG-2/AACのデジタルテレビ信号処理用回路が収められている。1セグメント受信モジュールは、小型化と、変化しやすい受信環境で安定した放送受信を実現するため、複数アンテナで安定したデータ通信を実現させる“ダイバーシティ合成技術”によるOFDM復調LSI(※3)と、小型化を可能にする“ダイレクトコンバージョン技術”を用いた周波数変換ICを搭載する。デジタルテレビユニットの受信周波数はUHF帯(470MHz~716MHz)で、再生可能な動画はQVGAサイズ(320×240ドット)/15fps。

※3 Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式

そのほか機能面では、受信画像を通常の縦長の画面のほか、端末を横に倒して横長の全画面でも視聴できる。128MBのフラッシュメモリを内蔵し、ビットレート512kbpsで約30分間の録画に対応する。試作端末は外部記録メディアに対応していないが、製品ではSDカードに対応する予定という。試作機の本体サイズは、幅50×奥行き30×高さ105mm、重さ150g



縦方向に設置 横方向に設置
10月7月~11日に千葉県・幕張メッセで開催される“CEATEC JAPAN 2003”に出展し、受信のデモを行なう予定端末を横に倒した上体で、画面を横長にして動画を視聴することが可能。携帯電話用アンテナ1本(写真上)、デジタルテレビ受信アンテナ1本(写真下)を搭載する

同社は、2005年と言われている携帯端末受信向けのデジタル放送開始に向け、受信性能の向上、受信モジュールの小型化、低消費電力化などを目指して技術開発を進めている。地上デジタルテレビ放送業界の中には、MPEG規格の普及のために設立された特許管理団体“MPEG LA”とのライセンス問題から動画形式としてMPEG-4ではなくH.264を推す声もあるが、「MPEG-4とH.264、どちらにも対応できるように準備している」と、三洋テレコミュニケーションズ(株)常務の前田哲宏氏は言う。価格帯については、「いまの携帯電話より高いだろうが、大きなコストアップにはつながらないだろう」(同氏)と予測する。

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