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松下電器産業、DVDビデオレコーダー“DIGA”シリーズにHDD内蔵型のハイエンドモデル2製品を追加

2003年07月15日 08時01分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は14日、DVDビデオレコーダー“DIGA”シリーズの新製品として、HDDを内蔵するDVD-RAM/Rビデオレコーダー『DMR-E100H』および『DMR-E200H』の2製品を発売すると発表した。両機は“DIGA”シリーズのハイエンドにあたる製品で、『DMR-E100H』は120GBのHDDを搭載し、『DMR-E200H』は160GBのHDDとネットワーク経由での録画予約・操作機能を装備する。また、松下ネットワークマーケティングの運営するショッピングサイト“PanaSense”(パナセンス)では、各50台限定のモニター販売が実施される。

『DMR-E100H』『DMR-E200H』

『DMR-E100H』は、120GBのHDDを内蔵し、録画時間は最長で約160時間(EPモード使用時)。HDDに録画した番組を録画モードを変更せずにDVD-RAMまたはDVD-Rに高速ダビングする機能を持ち、EPモードでHDDに録画した番組をDVD-RAMにダビングする場合は最大12倍速、DVD-Rにダビングする場合は最大24倍速でダビングできる。再生機能としては、録画中の番組を最初から再生する“追っかけ再生”、録画中でも同じディスク内に収録された別の番組が再生できる“同時録画再生”、録画しながら見たいシーンを2画面表示で見られる“タイムワープ”に加え、録画済み番組を音声付きで1.3倍速再生する“早見再生(1.3倍速)”が新たに追加された。また、DVD-Audioの再生にも対応する(音声出力はステレオ2チャンネル)。

DVD-Rに録画した場合、従来はテキストのみのメニューが生成されていたが、本機では録画した番組の冒頭シーンを静止画サムネイル表示したメニューが生成されるようになっている。また、背景の画像は9種類から選択可能。さらに、本体前面にSDメモリーカードスロットとTypeIIのPCカードスロットをそれぞれ1基ずつ搭載し、SDメモリーカードまたはPCカードに動画(MPEG-2およびMPEG-4)や静止画(JPEGおよびTIFF)を保存したり、記録されている動画および静止画を再生することができる。

静止画で冒頭シーンが表示されるDVD-R録画時のタイトルメニュー

入出力端子は、D1/D2映像出力×1、S映像出力×2、映像出力×2、光デジタル音声×1、アナログ音声出力(ステレオ2チャンネル)×2、S映像入力×3、映像入力×3、アナログ音声入力(ステレオ2チャンネル)×3、DV入力端子(IEEE 1394)×1。本体サイズは幅430×奥行き296×高さ79mm、重さ約5.6kg。

発売日は8月1日で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は13万円前後。

“DIGA”シリーズ最上位機種となる『DMR-E200H』は、160GBのHDDを内蔵し、録画時間は最長で約212時間(EPモード使用時)。上記の『DMR-E100H』と共通の機能に加え(DVD-Audioの音声出力は5.1チャンネル対応)、テレビ番組ガイド(EPG)による番組録画予約とタイトル自動挿入機能を持ち、携帯電話やパソコンから録画予約および録画操作が可能なネットワーク機能“ブロードバンドレシーバー”を内蔵する。また、コマ送りやスロー/サーチの操作に適したジョグシャトル付きのリモコンが付属され、チューナー部には地上波放送のゴーストを抑えるゴーストリダクションが装備されている。

テレビ番組ガイド(EPG)の画面テレビ番組ガイドから直接録画予約が可能

搭載されている入出力端子は、D1/D2映像出力×1、S映像出力×2、映像出力×2、光デジタル音声×1、アナログ5.1チャンネル音声出力端子×1、アナログ音声出力(ステレオ2チャンネル)×2、S映像入力×3、映像入力×3、アナログ音声入力(ステレオ2チャンネル)×3、DV入力端子(IEEE 1394)×1、10/100BASE-TXのEternet端子×1。本体サイズは幅430×奥行き296×高さ105mm、重さ約6.1kg。

発売日は9月1日で、標準価格は19万8000円。

2004年にはVHSとDVDビデオレコーダーの台数が逆転すると予測

2製品の発表にあわせ、松下電器産業は都内で新製品発表会を開催し、DVDビデオレコーダー事業の現状と今後の展望、製品の紹介とデモンストレーションを行なった。

パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループ・ホームAVビジネスユニット長、松本時和氏

事業の現状と展望について解説した、パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループ・ホームAVビジネスユニットのビジネスユニット長、松本時和氏は、DVDビデオレコーダー市場は2004年に向けて「300万台市場になる」と述べ、2002年実績の83万台からさらに大幅に成長すると予測。さらに、「2004年にはVHSビデオレコーダーとDVDビデオレコーダーの台数が逆転するだろう」とした。また、松下電器産業のDVDビデオレコーダー製品としては、DVD録画単体のレコーダーよりも、DVDとHDDまたはDVDとVHSといった複合型の製品が今後の主力になるだろうと述べた。また、記者からの“HighM.A.T”規格へのDVDビデオレコーダー製品の対応については、「今回の新製品は非対応だが、今後の製品ではDVDビデオレコーダーの分野にも(HighM.A.T対応の)展開を広げていく予定でいる」としている。

DVDビデオレコーダー、プレーヤーの販売台数(2003年および2004年は予測、松下調べ)DVDビデオレコーダーとVHSビデオレコーダーの販売台数(2003年および2004年は予測、松下調べ)

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