「Ti4800SE-TD8XJ」 |
MSIから、ヒートレーンを採用したファンレス仕様のビデオカード「Ti4800SE-TD8XJ」が発売された。このクラスのビデオチップを搭載した製品を、メーカー純正品のファンレス製品として販売するのはめずらしい。
“GeForce”系のビデオカードをファンレス化した製品としては、ZALMAN製ヒートシンクを使用して作られたTSUKUMOeX.の「GeForce FX 5600/Ultra」などがあった。今回の製品は、チップに1世代前の“GeForce4 Ti 4800SE”を採用しているとはいえ、つい最近までは“GeForce4 Ti 4600”につぐ主力ビデオカードとして販売されていた製品だ。また、通常通りの製品としてメーカー保証がつくという利点もある。
基板を挟むようにヒートレーンタイプの巨大ヒートシンクが取り付けられている | 厚さ(約6.4cm)はかなりある | |
ヒートシンクは、表のビデオチップの部分のみで固定されている | もともと取り付けられていたと思われるファン、ヒートシンクが付属している点もユニーク |
カード本体の外観は、基板を挟むようにヒートレーンタイプの巨大ヒートシンクが取り付けられている。写真のように厚さ(約6.4cm)はかなりあるので、装着する際にはいろいろと制限がありそうだ。重量はヒートレーンを採用したためか、ZALMAN製ヒートシンクを使用した製品とは異なり、かなり軽い。ファンレス仕様がこの製品の最大の特徴になるのだが、もともと取り付けられていたと思われるファン、ヒートシンクが付属している点もユニークだ。ヒートレーンタイプのヒートシンクは、表のビデオチップの部分のみで固定されており、取り外しも容易にできそうなので換装することも可能だろう。その他の主な仕様は、搭載メモリがDDR128MBでコアクロックが275MHz、メモリクロックが550MHzとなる。インターフェイスはVGA、DVI、TV-OUTという構成だ。
「寂、」というシリーズ名 | ほかにも“GeForce4 Ti 4200”や“GeForce4 Ti 4600”を採用したモデルもあるようだ |
このファンレスシリーズには、ほかにも“GeForce4 Ti 4200”や“GeForce4 Ti 4600”を採用したモデルもあるようで、MSIではこれらを「寂、」というシリーズ名で呼んでいる。パッケージには「煩悩を離れ、悟りに達す。本物の無音、ファンレス冷却仕様。」と、なにやらお坊さんの文句のような文字が記載されている。現在販売しているのは、クレバリー1号店で価格は2万2980円となっているほか、T-ZONE.PC DIY SHOPでは上位モデルの「Ti4600-TD8XJ」を展示しているが入荷時期や価格は未定となっている。
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