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【第5回 データストレージEXPO Vol.14】モンタビスタブースでLinux携帯電話の試作機を発見!

2003年07月11日 20時28分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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組み込みシステム用ハードウェアやソフトウェア、開発環境などの展示会“第6回 組込みシステム開発技術展”に出展したモンタビスタソフトウェアジャパン(株)は、米モトローラ社が開発したLinux搭載GSM携帯電話『A760』の試作機を展示していた。

モンタビスタソフトウェアジャパン代表取締役社長の有馬仁志氏。手にしているのが『A760』だモンタビスタソフトウェアジャパン代表取締役社長の有馬仁志氏。手にしているのが『A760』だ

『A760』は、モトローラが2月に発表したGSM携帯電話で、年内にアジア・パシフィック地域向けに出荷される予定の機種。発売時期や対応キャリアなどは不明。OSは米モンタビスタソフトウェア社の『MontaVista Linux Professional Edition』を採用している。ハードウェアの仕様については、展示されていたのが試作機であることから明らかにされなかった。

実際に動作していたアプリケーションは、MPEG-4などの動画に対応したメディアプレーヤーやデジタルカメラ(画素数などは不明)アプリケーションなど。操作はタッチパネルと本体下部にある十字キー、および十字キーの左右にあるボタンを使用するようだ。本体背面には伸縮可能なスタイラスが収納されており、タッチパネルの操作に使用する。

『A760』に組み込まれているメディアプレーヤーのデモ。MPEG-4動画やMP3オーディオ、MIDIなどを再生できるようだ 『A760』内蔵のデジタルカメラで撮影してみた。レンズ部は本体背面上部にある。ズームも可能なようだ ダイアルボタンを表示してみた。デモ担当者によれば「手で押すのは無理そうですね。電話帳に登録する時にスタイラスで押すことをイメージしているのでしょう」とのこと
『A760』に組み込まれているメディアプレーヤーのデモ。MPEG-4動画やMP3オーディオ、MIDIなどを再生できるようだ『A760』内蔵のデジタルカメラで撮影してみた。レンズ部は本体背面上部にある。ズームも可能なようだダイアルボタンを表示してみた。デモ担当者によれば「手で押すのは無理そうですね。電話帳に登録する時にスタイラスで押すことをイメージしているのでしょう」とのこと

モンタビスタソフトウェアジャパン代表取締役社長の有馬仁志氏は、組み込みLinuxビジネスについて「組み込みLinux事業を始めた3年前には、“本当にビジネスになるのか”といった意見もあったが、今ではセットトップボックスやこのような携帯電話などにも広く採用されるようになった。また、GPLライセンスに対する誤解もなくなってきている。今後もコンシューマーデバイスや通信機器など、幅広いソリューションを提供していく」と語った。また、Linux搭載携帯電話の国内展開については「今回モトローラが『A760』を開発したことで、国内の携帯電話機ベンダーやキャリアの取り組みも進むのではないか」との見通しを示した。

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