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【第5回 データストレージEXPO Vol.16】サン、メールアーカイブソリューションをデモ

2003年07月11日 21時55分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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サン・マイクロシステムズ(株)のブースでは、高速バックアップソリューションや分散したデータセンターを統合するソリューションに加え、メールサーバーソフト『Lotus Notes』に対応した、サーバーマシンやストレージ、ソフトウェアを組み合わせたメールアーカイブソリューション『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のデモを行なっていた。

サン・マイクロシステムズブースで『Infinite Mailboxfor Louts Notes』のデモを行なっている同社データマネジメント・ソリューション事業本部専任部長の関根悟氏
サン・マイクロシステムズブースで『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のデモを行なっている同社データマネジメント・ソリューション事業本部専任部長の関根悟氏

『Infinite Mailbox for Lotus Notes』は、すでに利用されている『Lotus Notes』サーバーにあるメールデータをテープドライブやディスクアレイに保存し、メールサーバーのディスク容量を追加することなくメールを保存可能にするというソリューション。これまではテープドライブに保存したメールデータをクライアントアプリケーションから検索する際に、一度データをメールサーバーにリストア(復元)する必要があり、検索が難しいという問題があった。『Infinite Mailbox for Lotus Notes』ではメッセージ保存先の振り分けや『Lotus Notes』からストレージへのメッセージコピー、メッセージのキャッシュの保存を行なうサーバー“アーカイブ・サーバー”を用意し、クライアントからテープドライブにあるメールデータを要求されると、“アーカイブ・サーバー”がテープドライブからディスクにデータをコピーして提供することで、ユーザーはメッセージがどこに保存されているかを意識することなくアクセス可能になる。

『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のデモに使用されたシステム。“アーカイブ・サーバー”に『Sun Fire VS40』、アーカイブ用ディスクアレイは『Sun StorEdge 3310 SCSI Array』、テープライブラリは『Sun StorEdge L25 Tape Library』を使用している 『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のシステム構成。既存のNotesサーバーにスクリプトをインストールし、“アーカイブ・サーバー”とディスクアレイを接続すればよい
『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のデモに使用されたシステム。“アーカイブ・サーバー”に『Sun Fire VS40』、アーカイブ用ディスクアレイは『Sun StorEdge 3310 SCSI Array』、テープライブラリーは『Sun StorEdge L25 Tape Library』を使用している。Notesサーバはプラットフォームを問わずに接続可能だ『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のシステム構成。既存のNotesサーバーにスクリプトをインストールし、“アーカイブ・サーバー”とディスクアレイを接続すればよい
『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のスクリプトをインストールしたNotesサーバーに接続したところ。画面左上に2つのSunのロゴが入ったアイコンができており、アーカイブポリシーなどを設定可能になっている Notesのメールボックスにアクセスしたところ。「送信者」の項目の左にある赤や黄色のアイコンはそれぞれ、黄色のマークはテープライブラリーに、赤いマークはディスクにメッセージが保存されていることを示している
『Infinite Mailbox for Lotus Notes』のスクリプトをインストールしたNotesサーバーに接続したところ。画面左上に2つのSunのロゴが入ったアイコンができており、アーカイブポリシーなどを設定可能になっているNotesのメールボックスにアクセスしたところ。「送信者」の項目の左にある赤や黄色のアイコンはそれぞれ、黄色のマークはテープライブラリーに、赤いマークはディスクにメッセージが保存されていることを示している

『Infinite Mailbox for Lotus Notes』はすでに米国では発売されており、国内でも7月~9月の間に発表する予定で、国内での価格などの詳細は未定。今後メールサーバー『Sun ONE Messaging Server』や『Microsoft Exchange』に対応したバージョンを提供することも検討しているという。

デモを担当した、同社データマネジメント・ソリューション事業本部専任部長の関根悟氏は「バックアップソリューションと異なり、リストア作業なしでメッセージにアクセスできることを強調するため“アーカイブ”と呼んでいる。米国では金融機関などに対して、メールをすぐに利用できる状態で保存することが義務づけられており、国内でもビジネス上のリスクを回避するためにメール保存が必要になるだろう」と、メールアーカイブの必要性を説明した。

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