『SilkWormファブリックアプリケーションプラットフォーム』 |
ファイバーチャネルSANスイッチやSAN対応ソフトウェアを多く扱うブロケード コミュニケーションズ システムズ(株)はストレージシステムの仮想化を行なうスイッチ『SilkWormファブリックアプリケーションプラットフォーム』をデモ展示していた。同製品は9日に発表されたばかりの製品で、本体が公開されるのは今回の“第5回 データストレージEXPO”が初めてとなる。同製品は複数の異なるストレージ環境に対応し、ストレージシステム全体を一元管理するのが目的。デモではスイッチにベリタスソフトウェアのVolumeManegerを搭載し(株)日立製作所の『SANRISE 9570V』、富士通(株)の『ETERNUS3000』、(株)東芝の『AF3500』、(株)アドテックスの『ArrayMasStor』といったストレージを仮想的に結合していた。
(株)日立製作所の『SANRISE 9570V』、富士通(株)の『ETERNUS3000』、(株)東芝の『AF3500』、(株)アドテックスの『ArrayMasStor』といったストレージを仮想的に結合するデモを行なっていた |
デモ展示の解説図 |
同社のシステムエンジニアリング統括部次長の小宮祟博氏によると、「(『SilkWormファブリックアプリケーションプラットフォーム』は)ストレージの仮想化を実行するためのスイッチプラットフォームです。何を仮想化するかというと、ストレージの仮想化と呼ばれるものは何でも可能というのがマーケティングメッセージになっています。プラットフォームという呼び方をしているのは、搭載するアプリケーションによってさまざまなことができるからです。今はベリタスソフトウェアのVolumeManegerを載せてストレージのボリューム管理を行なっていますが、ここで仮想テープライブラリーのソフトを入れるとディスクをテープに見せることができます。IP-SANにも対応しています」とのこと。
ハード的な特徴については「ポート単位にストレージプロセッサー(ASIC)が載ってますので非常に高速です。これまで仮想化というとアプライアンス系の製品がありましたけれども、大きなキャッシュメモリーを搭載しているがためにキャッシュの整合性をどう確保するかといったような問題がありました。この製品はスイッチですので、入ってきたファイバーチャネルのフレームをそのまま仮想化処理し流すだけです。いっさい内部にストアしません」。
出荷は年内を目指している。