このページの本文へ

【第5回 データストレージEXPO Vol.9】シスコシステムズ、IP SAN対応スイッチのデモシステムを展示

2003年07月10日 22時23分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

シスコシステムズ(株)のブースでは、SANスイッチ“MDS 9000”シリーズを利用し、640kmの光ファイバーケーブルを利用して遠隔地のストレージバックアップを行なうというデモシステムを展示していた。

SANスイッチ“MDS 9000”シリーズ
SANスイッチ“MDS 9000”シリーズ

“MDS 9000”シリーズは、16ポートのファイバーチャネルスイッチと、CPUにあたる“スーパーバイザーエンジン”を1ブレードに収納した3UサイズのSANスイッチ『MDS 9216』と、15Uサイズのエンクロージャーにスーパーバイザーエンジンブレードやインターフェースモジュールブレードを収納するSANスイッチ『MDS 9509』といったラインナップが用意される。いずれもオプションでiSCSI(TCP/IPネットワーク上でSCSIコマンドを利用した通信を行なうための規格)に対応したGigabit Ethernetインターフェースモジュールを追加できる。

デモシステムは、ブース内に仮想的にメインのデータセンターとバックアップシステムを用意し、その間を640kmの光ファイバーケーブルで接続、通信はTCP/IPで行なうというもの。メインのデータセンターには日本アイ・ビー・エム(株)や日本ヒューレット・パッカード(株)のストレージを利用し、バックアップシステムにはイーエムシージャパン(株)のストレージを利用している。

メインのデータセンターのイメージ バックアップシステム
ブース内のガラスケースに収められたメインのデータセンターをイメージしたシステム。日本アイ・ビー・エム(株)や日本ヒューレット・パッカード(株)のストレージが設置されているブース外側に設置されていたバックアップ用のストレージシステム。ストレージはイーエムシージャパン(株)のものを使用している
稼働している『MDS 9216』 稼働している『MDS 9509』
バックアップシステム側で実際に稼働していた『MDS 9216』。ストレージとはファイバーチャネル接続され、メインのデータセンターとはiSCSIで接続されているバックアップシステム側で稼働していた『MDS 9509』

同社の説明員によると、「iSCSIはTCP/IP接続であり、DNSラウンドロビン(単一ドメイン名に複数のIPアドレスを割り当て、リクエストがあるたびに異なるIPアドレスを返して負荷分散を行なうこと)による遅延が6.5~6.6ミリ秒程度発生する。そのため、設定で7ミリ秒までの遅延を許容するように設定した。640kmのケーブルを使うことで、東京と大阪のデータセンターでバックアップがとれることをイメージした」そうだ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン