このページの本文へ

Play@TV(PC-MP1000)

Play@TV(PC-MP1000)

2003年07月06日 07時23分更新

文● 月刊アスキー編集部・西村 賢

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Play@TV(PC-MP1000)

メルコ

オープンプライス
(実売価格:2万9500円)

VHS-VIDEOの代わりにPCで録画するユーザーは増えただろう。でもやっぱりPCで録ったものでもリビングのTVで見たい! そういう人のための製品が「Play@TV」だ。

この記事は、月刊アスキー 2003年3月号の「特集1 いつでも録画、どこでも試聴 ホームサーバで超快適AV環境を作る」から転載したものです。

自作テレパソユーザーの
救世主

Play@TVの接続例
図 Play@TVの接続例
PCのホームAVサーバ化計画
ASCII24特別企画「アナタにもできるPC使いこなし講座 第1回:PCのホームAVサーバ化計画」。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 「Play@TV」はソーテックとメルコが共同開発した新しいタイプのホームAV製品だ。PCに配信サーバソフトをインストールすることで、そのPCで録りためたTV番組や映画、あるいは音楽、動画、静止画などをTVで楽しむことができる。これまでこうした製品は、ソニーの「ルームリンク」に代表されるように、自社製PCのオプションとして提供されることがほとんどだったが、Play@TVはPCのメーカーを選ばないのが最大の特徴だ。すでに自作PCなどでTV録画を楽しんでいる人で、「やっぱりTVはTVで見たい」と考えているような人にうってつけの製品だと言える。

 接続は通常のLAN接続となる()。Play@TVは起動するとまずDHCPでIPを取得し、あらかじめ設定したサーバと接続する。宅内LANなどを構築していない場合でも、付属のクロス変換ケーブルを使えばハブなどの追加投資は不要だ。また、オプション扱いであるものの、Play@TVは無線LANスロットも備える。IEEE802.11bにしか対応しないのが残念だが、2Mbps程度の動画ストリームなら十分だろう。



Play@TVの背面
写真 Play@TVの背面。左から、“無線LANカードスロット(オプション)”“10BASE-T Ethernetポート”“D1出力端子”“S-VIDEO出力端子”“コンポジット出力端子”“S/PDIF”が並ぶ。

 PCには「メディアオーガナイザー」と「サーバプログラム」をインストールする。メディアオーガナイザーはPC上のマルチメディアデータを管理し、配信用ライブラリに登録するためのもの。オリジナルのアルバム作成機能やCD-Rへのエクスポート(バックアップ)機能があるなど、増え続けるマルチメディアデータの整理ツールとしても使い勝手がいい。

Play@TVの操作画面
画面 PC上のサーバソフトに登録したコンテンツをTV上でメニューから選択するだけで、動画・静止画・音楽などを楽しめる。操作体系はシンプル・直感的でレスポンスもいい。

 動画や音楽のファイル形式は、Windows Media Palyerが対応するものであれば、PC側にコーデックさえ入れておけば対応できる(表にないがDivXも可)。Play@TVは単にファイルを垂れ流すだけでなく、動画なら適切な画面サイズ、ビットレートのMPEG-2形式に変換しながら配信しているためだ。この変換作業は高負荷なので、サーバとしてPCに要求されるスペックはPentium 4-2GHz、AthlonXP 2200+、メモリ256MB以上と若干厳しめだ。配信する動画ストリームは、設定によって1.5/2/2.5/3/4Mbpsが選択可能となっている。逆に言えば、8Mbpsで録った画像もPlay@TVでは最高4Mbpsでしか見られないということになる。また、無線LAN利用時の推奨は2.5Mbps以下となっている。


 ルームリンクと使い比べてみた感じは、Play@TVはコマ落ちの頻度が若干高い気がした。とはいえ価格を含めた導入の敷居の低さは他に類がなく、自作PCでテレパソを楽しむユーザーには救世主となるだろう。

PRICE LIST 見積り書

(1) 有線LANで接続する場合

    Play@TV (PC-MP1000)
    (付属Ethernetケーブル5m、クロス変換ケーブル)
    約3万円

(2) 無線LANで接続する場合

    Play@TV (PC-MP1000)
    約3万円
    ワイヤレスLANカード
    約8000円
    合計
    約3万8000円
Play@TV (PC-MP1000)の主なスペック
製品名 Play@TV (PC-MP1000)
再生可能ファイル形式:ビデオ MPEG-1/MPEG-2、WMV、AVI
静止画 JPEG、BMP
通信 10BASE-T、無線カードスロット(オプション)
インターフェイス:ビデオ S-VIDEO出力、コンポジット出力、D1端子
音声 S/PDIF(角型)、ライン出力
サイズ(W×D×H) 192×53×192mm
重量 840g

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン