独SAP社とシャープ(株)は3日、企業向けモバイルシステム事業分野における技術開発およびマーケティングにおいて提携することで合意したと発表した。
具体的には、SAPが販売するモバイルアプリケーションやプラットフォームに向けに、シャープが対応ソフトウェアや端末機器を開発、両社で最適なモバイルシステムの構築や普及のためのプロモーションを展開するという。
第1弾として、SAPジャパン(株)とシャープが連携し、シャープの“ザウルス”『SL-C750』『SL-C760』に、SAPのモバイルセールス、モバイルサービスといった各種モバイルアプリケーションを搭載する。さらにこれをベースに両社は、SAPの顧客企業向けにモバイルシステムを共同開発し、“業務システム上にある顧客や商品などのデータベースから、業務に必要な分析グラフデータをザウルスに取り込み、オフライン環境でも利用”することが可能なシステムを提供するとしている。また、ワイヤレスネットワークを利用したオンライン環境においても、ザウルスからSAPのアプリケーションへシームレスにアクセスできるようになるという。
今後両社は、ザウルスのほか、モバイルパソコンや携帯電話などといったモバイル端末の開発も検討するとしている。