「Xeon MP 1.9GHz」 | これで(4つ)約120万円 |
昨年11月に発表されたサーバー向けCPU、Intel“Xeon MP”シリーズの1.9GHzモデルリテールパッケージ版が登場した。価格は、なんと1個29万8000円という“怪物CPU”だ。
FSB400MHzでL3キャッシュに1MBを搭載する | パッケージ横のシール | |
インテルジャパンが販売したのは初めてらしい | 取材中に届けられたSupermicro製の4Way用ベアボーン(約50万円) |
今回登場した「Xeon MP 1.9GHz」を入荷したのは、ぷらっとホーム。当然在庫用の製品ではなく、入荷した4つとも全て注文されたものということだ。全部で約230万円というシステムらしいのだが、そのうちCPUの価格が約120万円ということになる。ちなみに使用しているのは、Supermicro製の4Way用ベアボーン(約50万円)ということだ。なお同店によると「おそらくXeon MPを日本で販売したのは初めて」とインテルジャパンに言われたそうだ。
Xeon MPは、4Way以上のマルチプロセッサをサポートするCPUで、0.18μmプロセス製造の1.40/1.50/1.60GHzと、0.13μmプロセス製造の1.50/1.90/2GHzがラインナップされている。今回のXeon MP 1.9GHzは、FSB400MHzでL3キャッシュに1MBを搭載するという製品。ソケットは従来のFSB533版Xeonと同じ603pinのもので、CPUコア電圧は1.475Vという表記も見える。パッケージは、約30万のCPUが収められているとは思えないようなもので、通常店頭で販売されているFSB533版のXeonで採用されているパッケージよりも小さい。到底、普通の自作PCユーザーには手が届かない製品だが、貴重な一品であることには間違いない。
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