三菱電機(株)は26日、企業内の決裁や承認などのワークフローを電子化する汎用ワークフローシステム『MELDandy(メルダンディ) Ver.5』を、同日付けで発売すると発表した。価格は、1000ユーザー以下の場合は100ユーザーにつき60万円、以降、1001ユーザー以上5000ユーザー以下は500ユーザー増えるごとに60万円、5001ユーザー以上は1000ユーザー増えるごとに60万円(別途保守料も必要)。同社では、発売後3年間で300システムの販売を目標にしているという。
『MELDandy Ver.5』の標準的な処理フロー |
『MELDandy Ver.5』は、見積依頼や購入手配依頼、社内公文書の送受信など、企業における決裁文書と承認手続きを電子化するワークフローシステムで、情報連絡の迅速化と業務の効率向上を目的としたソフト。頻繁に使われる承認文書や届出書類、経費伝票などのワークフローをテンプレートとして提供するほか、“LDAP(※1)”に対応し、ディレクトリーシステム(個人・組織情報管理システム)との連携が可能になる。ウェブサーバー『Apache』やデータベース管理システム(DBMS)『PostgreSQL』といったオープンソースのミドルウェアでに対応したことで、導入コストの削減を図ったという。同ワークフローシステムをグループウェアの一部として導入する際には、既に導入しているグループウェアや社内ポータルとの連携にカスタマイズなどで対応する。
※1 LDAP (Lightweight Directory Access Protocol):ウェブブラウザーやメーラーで利用できるよう簡素化されたTCP/IPベースのディレクトリーサービスプロトコル。サーバー側の動作環境は、OSがTurbo Linux、Red Hat Linux、Solaris、Windows。ウェブサーバーは『Apache』に、DBMSは『PostgreSQL』、『Oracle』にそれぞれ対応。クライアント側は、社内ネットワーク(イントラネット)に接続したブラウザー(Internet Explorer/Netscape Navigator)をインストールした端末を利用する。対応OSやブラウザーのバージョンについては、導入時に三菱電機情報ネットワーク(株)へ問い合わせるかたちとなる。