パッケージにカバンを採用したAlbatronのALB-FX5900PV |
“GeForce FX 5900”搭載ビデオカードの発売が、いよいよ本格的になってきた。Albatronから“GeForce FX 5900”搭載「ALB-FX5900PV」が、玄人志向からは“GeForce FX 5900 Ultra”搭載「GFX5900U-A256X」がそれぞれ登場した。注目はAlbatronのALB-FX5900PVで、なんとパッケージに採用しているのが黒い“手さげカバン”という変わった製品だ。
誰が見てもビデオカードが入っているとは思わないだろう | カバンは普通に使用することができるだろう | |
中にはやはりビデオカードが入っている | “Albatron”のロゴが地味に入っている |
かつて、やはりビデオカードのパッケージとしてTriplex製GeForce4 Ti4600カードが、アタッシュケースに入って販売されたことがあった。ただしこのケースは作りはしっかりしていたものの、片面がクリアパネルになっているなど実用的とは言いがたいものだった。しかしながら、今回Albatronが採用したカバンは見た目や大きさなど、カバンとして十分実用に耐えそうなしっかりとしたもので、誰が見てもビデオカードが入っているとは思わないだろう。
代理店であるアスクによると「初回のみの限定版に新しい試みとして、パッケージを従来のボックスからスタイリッシュで機能的なTech-Bagを採用しました」とのことで、どうやらカバンにはいった製品は最初のうちだけのようだ。
同社独自のデザインを採用した特徴ある製品となっている | 同社が“Wise Fan”と呼ぶマルチ・ファン・クーリング・システム | |
バックアップ用冷却ファンを搭載するという特徴的な製品だ | 厚みはそれほどないようだが、2スロット占有タイプとのこと |
さて肝心の本体だが、こちらも同社独自のデザインを採用した特徴ある製品となっている。写真を見てもらうとわかるように、基板中央にある大きなヒートシンク(銅とアルミ)には冷却用のファンが3つも搭載されている。これは同社が“Wise Fan”と呼ぶマルチ・ファン・クーリング・システムで、通常は左側の上下2つのファンが回り、1つが壊れて動かなくなると右側のバックアップ用ファンが回るというもの。同社のサイトでは、左上が壊れると右が動作する様子が掲載されているが、左下が壊れてもバックアップ用ファンが動作するのかは不明だ。そもそも冷却用に搭載されたファンが、どの程度の頻度で壊れるのかは甚だ疑問だが、バックアップ用冷却ファンを搭載するという特徴的なデザインのカードであることには間違いない。ちなみに搭載されているファンは、動作音25dbの静音仕様で「現在市場で見られる(具体的なメーカーは不明)ボードと比較し、約14℃の温度低下が観測されています」とのことだ。
そのほかの仕様は、VRAMに128MBのDDR SDRAMを搭載、コアクロックが400MHz、メモリクロックが850MHz。インターフェイスはD-Sub15ピン、DVI-I、ビデオ入出力という構成だ。また“GeForce FX”シリーズではお約束となっているカード本体の厚みだが、実際に見るかぎりは直下のPCIスロットには干渉しないようにも見える。しかし、アスクセレクトのサイト内には「1スロットタイプのブラケットを使用していますが冷却システムの高さが通常のファンより高く、隣のスロットにはみ出しますのでこのスロットは使用できません」という記述があることから、使えないと思ったほうがよさそうだ。付属品は、カバンのポケットに入れられたビデオ入出力用などのケーブル類のほか、ソフトウェアDVDプレーヤ「PowerDVD XP」など。価格はコムサテライト3号店で4万9780円、OVERTOPで4万9800円、TSUKUMO eX.で5万2799円となっている。
PNY製を採用した玄人志向のGFX5900U-A256X | ドライバCD、ビデオ入出力用コネクタ、DVI-VGA変換コネクタ、電源ハーネスなどがつく |
同時に発売されている玄人志向のGFX5900U-A256Xは、さきに発売されているPNY製品を採用している。中身の基板も袋越しに確認したかぎりでは、同じもののようだ。付属品にはドライバCD、ビデオ入出力用コネクタ、DVI-VGA変換コネクタ、電源ハーネスなどがつくところも同じとなっている(先にでたPNY製も、現在は全てビデオ入出力用コネクタ付き)。価格はコムサテライト3号店で5万8800円、OVERTOPで5万9800円となっている。
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