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シトリックス、Windows Server 2003対応サーバーベース・コンピューティングソフト『MetaFrame XP Presentation Server FR3』を発表

2003年06月26日 22時44分更新

文● 編集部 栗山博行

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シトリックス・システムズ・ジャパン(株)は26日、Windows Server 2003に対応したサーバーベース・コンピューティングソフトウェア『Citrix MetaFrame XP Presentation Server for Windows, Feature Release 3』(以下、MFPS3)と、同ソフトウェア上で動作する電子会議管理ツール『Citrix MetaFrame Conferencing Manager 2.0』(以下、MFCM2)を発表した。出荷は、MFPS3が7月1日、MFCM2が8月1日。価格は、最小構成の5ユーザーライセンスの場合、MFPS3が39万9500円、MFCM2が8万4150円。

樋渡純一氏
シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部本部長 樋渡純一氏

MetaFrame XP Presentation Server

MFPS3は、Windows Server上でアプリケーションを実行することで、Windows以外のOSを搭載したクライアントマシンでもWindowsアプリケーションが利用できる、Windows Serverの“ターミナルサービス機能”を拡張するソフトウェア。Windows/Windows CE/UNIX/Linux/Mac OSなど、企業内にあるさまざまなクライアントマシンに対し、必要なアプリケーションやデータを提供することを目的としている。

クライアントの画面
『Citrix MetaFrame XP Presentation Server for Windows, Feature Release 3』のクライアント画面

MFPS3の新機能は、

  • Microsoft Windows Server 2003のサポート:Windows Server 2003, Standard Edition/Enterprise Edition/Datacenter Editionに対応。
  • Web Interface for MetaFrame XP(旧名称:NFuse)のセキュリティー機能を強化:米国のセキュリティー規格“FIPS 140”に準拠し、SecurIDやスマートカード、指紋認証などの認証システムに対応。
  • 仮想プリンタードライバー“ユニバーサルプリンタドライバーII”の搭載:600dpiのカラー印刷に対応した汎用プリンタードライバーを採用する。(“ユニバーサルプリンタドライバー”は、300dpiのモノクロ印刷に対応していた)
  • Windowsクライアント用の実行環境『ICA Win32クライアント 7.0』の搭載:Windows NTなどで利用されるユーザー認証方式“NTLM認証”のサポートや、ウェブページ閲覧時の画像表示を高速化したWindowsクライアント用の実行環境をバンドルする。
  • 非Windowsクライアント用の実行環境『ICA Javaクライアント 7.0』の搭載:日本語入力機能、ウィンドウ(アプリケーション)表示機能を強化した非Windowsクライアント用の実行環境をバンドルする。

など。シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部本部長の樋渡純一氏は、「.NETを始めとするウェブサービス分野には非常に期待している。この市場は、今後4、5年間で急成長すると言われており、当社がターゲットとしているアクセスインフラ市場だけでも80億ドルから100億ドル(約9500億~1兆1900億円)の市場機会が発生すると予測している。当社は、これまで培ってきたサーバーベース・コンピューティングの技術をもとに、サービスにアクセスするインフラを構築するという視点から、統合された製品群を提供していきたい」とした。

シトリックスのターゲット市場
シトリックスのターゲット市場と市場規模

また今後のブランド戦略にもふれ、ソフトウェアスイートのブランド『Citrix MetaFrame Access Suite』を設定し、MetaFrame XP Presentation Server、MetaFrame Conferencing Managerなどを、このスイートパッケージの構成ソフトウェアとして販売展開していくという。

MetaFrame Conferencing Manager

Citrix MetaFrame Access Suiteの新製品としてリリースされたMFCM2は、MFPS3の機能を利用して電子会議の管理が行なえるツール。出席者の設定や、在/不在といったステータス管理、メッセージの送信、ホワイトボードの利用などが行なえる。会議の主催者は、出席者のクライアントマシンのマウス、キーボードの制御が可能なため、資料を共有しながら会議を進めることができる。

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