このページの本文へ

ACCS、ファイル交換ソフト利用実態調査を発表――ファイル交換ソフト利用者、40万人増の185万6000人に

2003年06月18日 20時36分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は18日、(社)日本レコード協会の協力により実施した“ファイル交換ソフト”の利用実態を調査結果を発表した。これは、インターネットユーザーを対象にし、インターネット上のウェブアンケートサイトを利用して、ファイル交換ソフトの利用実態に関してのアンケート調査をまとめたもの。実施期間は1月18日(土)~20日(月)で、有効回収数は1万8831人。

同調査によると、ファイル交換ソフトを“現在利用”している人は、国内のインターネットユーザーの3.4%、“過去に利用”したことのあるユーザーが3.0%で、2002年に行なった同様の調査(“現在利用”が3.0%、“過去に利用”が3.4%)に比べ割合は変わらない。しかし、総務省が1月に発表した日本のインターネットユーザー数約1856万人を参考にすると、2003年調査では“現在利用”は約98万6000人(2002年調査:68万4000人)、“過去利用”は約87万人(同76万6000人)となり、合計約185万6000人(同145万人)と、増加傾向にあるという。年代別では若年層ほど利用率が高く、10代以下の男性は7.3%と高い利用率を示しているという。

“現在利用”のユーザーがダウンロードしたファイルの総数は、平均で162ファイル(2002年同調査:117ファイル)で、内訳は、“音楽関連”が86.0%、“写真関連”が37.6%、“映像関連”が32.5%、“ソフトウェア”が6.2%、“文書関連”が1.8%となる。また、“現在利用”の45%が他人にファイルを送信できる状態にしており、平均共有ファイル数は124ファイルとなっている。内訳は、“音楽関連”が86.0%、“映像関連”が26.4%、“写真関連”が10.0%、“ソフトウェア”が1.7%の順になる。“現在利用”のユーザが利用したことのあるファイル交換ソフトは、『WinMX』が82.4%、『Winny』が22.8%、現在停止中の『Napster』が22.5%と続く。

同協会によると、日本の著作権法上では、ファイル交換ソフトを利用し、無許諾で他人の著作物等をネット上に“公開”(アップロード)することは、公衆送信権および送信可能化権を侵害する行為となるが、集計結果が示すように音楽ファイルの違法な“公開”は依然として行なわれているという。同協会は、今後も同様の調査を続けていくとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン