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ノークリサーチ、2002年度の国内PCサーバー出荷状況調査を発表――出荷台数、金額共に前年割れ

2003年06月09日 16時30分更新

文● 編集部

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(有)ノークリサーチは9日、2002年度の国内パソコン(IA)サーバーの出荷状況および2003年度の出荷状況予測に関する調査を発表した。

パソコン(AI)サーバー市場推移調査結果グラフ
PC(パソコン)(AI)サーバー市場推移調査結果

同調査によると、2002年度のパソコン(IA)サーバー出荷台数は31万100台(対前年比6.1%ダウン)、金額は対前年比17.0%ダウンと共に初めて前年を下回った。中堅・中小企業によるサーバー需要は拡大したものの、基幹系システム全般とxSPなどへの大型設備投資減少の影響を受けている。形態別では、ラックマウントタイプが順調に増加し全体の35%を占めており、ブレードタイプは2004年度以降に本格化すると見ている。

メーカーシェアは日本電気(株)(26.3%)が1位、2位がデルコンピュータ(株)(17.7%)、3位以下は富士通(株)、日本ヒューレットパッカード(株) 、日本アイ・ビー・エム(株)などが混戦。NECは地域販売店網による安定した直販力、既存ユーザーの実績による安定感が、そしてデルは大掛かりな広告展開と直販体制により、企業の情報系サーバーを狙った戦略が、それぞれ功を奏したとしている。

また、e-Japan構想により自治体、教育市場は堅調だったが、2001年度に見られる住民基本台帳などの自治体特需には恵まれなかった。

なお、2003年に入ってからは大手企業を中心にY2K時に導入したサーバーのリプレース、増設需要が活発化する傾向にあり、また、中堅・中小企業向けのソリューションに用いられる低価格サーバーの需要も見込まれると分析。さらに、IT投資減税、Windows 2003の出荷体制等も追い風となり、2003年度の出荷台数は対本年度比7.7%増の33万3900台と見込まれるとしている。

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