マイクロソフト(株)は6日、六本木ヒルズ アリーナ会場にて開催された第5回“Short Shorts Film Festival 2003”のレセプションパーティーにおいて、Windows Media 9形式によるデジタルシネマ上映を行なった。 当日配信された全てのコンテンツ映像(映画、CM)がWindows Media 9形式で上映され、オフィシャルスポンサーである同社は、華やかなショーの裏方に徹する形で、最新デジタルプラットフォームの位置付けをアピールした。
石原都知事は若手映画監督たちに辛口のコメント&激励 |
同フェスティバルの代表を務める俳優の別所哲也さんは、開催に先駆けて2日に発表されたマイクロソフトのプレスリリースの中で、「デジタルシネマによる未来型の映画祭である」とコメントしている。レセプションパーティーには、他にも石原慎太郎都知事、神田うのさんなど多数の著名人、芸能人が招待された。
デジタルシネマの再生環境として使用されたのは、ハイパー・スレッティング・テクノロジ対応Pentium 4-3GHzとWindows XPを搭載したパソコン。Windows Media 9シリーズでは、5.1chサラウンドサウンド、1280×720ドット以上の解像度に対応しているが、今回のイベントでは、会場のスクリーンと照明などの関係で640×480ドット(VGA)での上映を行なった。
ハイスペックのWindowsパソコンを使用しているが、会場の関係とはいえVGAの画面はちょっと残念 |
同社は、フィルムを使わないデジタルシネマの時代が来れば、映画上映における低コスト化や、遠隔操作でのネットワーク配信を利用した上映方法などが可能になるとしている。また、コンシューマー向けブロードバンド環境おいては、Windows Media 9 シリーズの技術の一つである著作権管理技術“Windows Media Digital Rights Management”が、会員制での配信や課金システムなど、新たなビジネスモデルに一役買うだろうとしている。
多くの芸能人、セレブレティーたちがデジタルシネマを視聴した |
フェスティバルは、ラフォーレ原宿などで11日まで開催されるが、六本木ヒルズ アリーナでのスペシャルトークイベントにおいては、引き続きデジタルシネマコンテンツが上映される。また、“Short Shorts Film Festival 2003”のホームページからは、上映作品のフルストリーミング体験が可能である。