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Gacktが回り込むようにしゃべる!?――ドワンゴとダイマジック、携帯向け3Dサウンド着信メロディ&ボイスを提供

2003年06月04日 21時07分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)ダイマジックと(株)セル、(株)ドワンゴは4日、都内で記者会見を開催し、ダイマジックが開発した近接する2スピーカーで立体音場を表現するバーチャルサラウンド技術と、セルが開発した携帯電話向け着信メロディー&ボイス制作/再生技術を応用して、携帯電話のステレオスピーカーで立体的な音場を再現する“3Dサウンド着信メロディー&ボイス”を、ドワンゴが運営する携帯電話向けデータ配信サイト“40(いろ)メロミックス”を通じて11日より提供開始すると発表した。同サービスはiモード/J-スカイ/EZwebの各携帯電話向けウェブサービスから入手でき、利用料金はそれぞれ300円(EZwebのみ税込み315円)。

ドワンゴの代表取締役社長の小林 宏氏ら
記者会見の出席者、左からドワンゴの代表取締役社長の小林 宏氏、ダイマジックの代表取締役会長兼社長の濱田 晴夫氏、セルの代表取締役副社長の坂本 義親氏

会見場には、ダイマジックの代表取締役会長兼社長の濱田 晴夫氏、セルの代表取締役副社長の坂本 義親氏、ドワンゴの代表取締役社長の小林 宏氏に加えて、着信ボイスを提供するアーティストのGackt(ガクト)氏が出席し、実際に3D着信ボイスになった自分の声を聞いた感想などを述べた。

Gacktさんと出席者のみなさん
Gacktさんと出席者のみなさん

3Dサウンド着信メロディー&ボイスは、ダイマジックが開発した“SD-DVX(stereo dipole&DiMAGIC Virtualizer X)”技術を利用して、左右チャンネルが近接して配置された携帯電話のステレオスピーカーで立体的な音場空間を表現するというもの。この技術は、同社のステレオスピーカー/ヘッドフォン用仮想サラウンドシステム『REO』などにも利用されている。バーチャルサラウンド再生が可能な携帯電話は、ステレオスピーカーを搭載した(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの『N505i』、(株)ツーカーセルラー東京らの『TK21』、ジェイフォン(株)の『J-K51』の3機種(4日現在)。「将来的は1つのスピーカーでも立体音場を再現したい」(濱田氏)と、より多くの携帯電話で利用可能になる技術の開発表明を行なった。

セルは、従来から40メロミックスを通じて、長時間(十数秒以上)の着信ボイスを配信しているが、これは音声を1つのサンプリングファイルに変換するのではなく、細かく区切ったデータ(ライブラリー)として携帯電話に蓄積しておき、ライブラリーを呼び出すパラメーターデータを読み込む(ダウンロードする)ことで、メロディーやボイスの再生を行なっている。今回の3Dサウンド着信メロディー&ボイスは、ダイマジックが開発したバーチャルサラウンドを実現するエフェクト(特殊効果)をライブラリーに追加し、音声データとエフェクトを合わせて読み込むパラメーターで実現するため、ユーザーがダウンロードするデータ量は従来とほとんど変わらないという。

会見にゲストとして出席したGackt氏は、「3和音/4和音/16和音/40和音と(携帯電話の着信音が)進化して、携帯が電話の概念を超える大きな存在になった。携帯がその人の個性を表す時代だから、この3Dボイスは人に自慢したくなる。でも、そのうち3Dが当たり前になっていくだろう。この3Dボイスのユーザーが増えて、街に自分の声があふれかえると……ふっふっふ……面白いね」と満足げに語った。

会見後のフォトセッションに登場したGacktさんフォトセッションに登場したGacktさん。会見場の最前列は、かなり気合の入ったいでたちの女性記者ばかりがずらりと並んで壮観だった。Gacktさんと共にボイスを提供したHYDE(ハイド)さんはビデオでの出演だったが、それを見てGacktさんは「こっち来いよ(笑)」とチクリ

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