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日本IBM、中央大学の教育・研究システムを構築──“Linux、Windows、UNIXを最適配置したシステム”

2003年06月03日 22時46分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は、同社が構築した中央大学の教育・研究システムが本格稼働を開始したと発表した。

このシステムは、おもに技術系の学生の利用を対象としたもの。中央大学では、いわゆるITが広く普及する中で技術系の学生の役割が増大しているという認識から、大学での教育・研究システムの刷新に取り組んでいるという。

今回稼働を開始したシステムは、約220台の教室用ワークステーションと研究用サーバシステム。ワークステーションには『IBM IntelliStation』に、既存のWindows環境に加えて新たにLinux環境を導入したという。OSの切り替えはVMwareを利用しており、再起動なしで両OSを利用できる。教室にはそのほか、人数に応じてレイアウトを変更するための間仕切りや大型のプラズマディスプレイなども設置された。

研究用サーバは、流体力学などの研究やシミュレーション用途に利用されるシステムで、UNIXベースの『IBM eServer pSeries 690』を採用した。このサーバは、設置された中央大学後楽園キャンパスだけでなく、ほかのキャンパスからもネットワーク経由で接続可能になっている。

日本IBMは同システムについて「Linux、Windows、UNIXの3種のプラットフォームを適材適所で効果的に活用・共存させていることが特長」であるとしている。中央大学は今後、Webベースの出欠確認やレポート提出などを受け付ける授業支援システムや無線LANシステムの導入も検討しているという。

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