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【特集】LinuxWorld Expo/Tokyo 2003

2003年05月25日 12時34分更新

文● 編集部

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Linux製品/サービスが一堂に会するイベント“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”が21日~23日にわたって行なわれた。ここでは“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”関連記事をまとめてご紹介する。

●経産省はオープンソースに期待しています
──基調講演「オープンソースソフトウェアの課題と今後への期待」

“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”開幕基調講演は、経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 課長補佐の久米孝氏が「オープンソースソフトウェアの課題と今後への期待」と題し、Linuxを導入する際の問題や解決策について語った。

●エッジ『LindowsOS』日本語版をアスキーブースで展示

エッジ(株)は、7日に国内独占販売契約を締結した『LindowsOS』日本語版を展示していた。展示されていたものは『LindowsOS 3.0』をベースにした開発版だが、製品版は間もなく登場するという『LindowsOS 4.0』をベースにするようだ。

●ターボリナックス、64ビットLinuxなどを展示

ターボリナックス(株)のブースで目を引いたのは、AMD64対応『Turbolinux 8 for AMD64』と、Itanium 2対応の『Turbolinux Enterprise Server 8 for Intel Itanium Processor Family powered by UnitedLinux』だ。

●『NetVault 7』/『VERITAS Foundation Suite/NetBackup』

Linux対応のストレージ関連ソリューションでは、バックボーン・ソフトウェア(株)が2年ぶりの新製品となるバックアップソフト『NetVault 7』を、ベリタスソフトウェアが本格的にLinux対応したストレージ仮想化ソフト『VERITAS Foundation Suite』を展示していた。

●エンタープライズPostgreSQL

ターボリナックス(株)のブースと富士通(株)のブースでは、それぞれPostgreSQLをベースとした製品を展示していた。ターボリナックスはPostgreSQLをクラスタ化する『QueryMaster』を、富士通はPostgreSQLのデータベースエンジンにSymfowareを採用した『PostgreSQL Plus』をそれぞれ展示していた。

●デルコンピュータ、Linuxワークステーションを発表

デルコンピュータ(株)のブースには、20日に発表されたLinuxワークステーションが展示されていた。プリインストールされているOSは『Red Hat Linux 9』。発売は6月5日からとなる。

●Linux携帯は来年頃? TI OMAP対応Linux

海外ではすでに米MotorolaがリリースしているLinux携帯電話。日本でも、(株)アックスの『DSPLinux』や、モンタビスタソフトウェアジャパン(株)の『MontaVista Linux』など、米Texas Instrumentの“OMAP”対応Linuxも登場している。日本ではいつ頃登場するのか? (株)アックスのブースで聞いた。

●東芝の小型サーバ『MAGNIA SG30』5月30日より発売

(株)東芝は、Linuxカーネル 2.4.18ベースのOSを搭載した、ファイルサーバ/プリントサーバなどの機能をもつアプライアンス製品『MAGNIA SG30』を30日に発売する。パートナー各社からもOEMのアプライアンス製品がリリースされるという。

●KNOPPIX 3.2 Squeak版とUSAGI IPv6 Stack版を産総研が無料配布

(独)産業技術総合研究所のブースでは、Debian GNU/Linuxベースの1CD Linux『KNOPPIX 3.2』の2つのバージョンを配布していた。1つはAlan Key氏らが開発しているプログラミング環境『Squeak』を収録したもの、もう1つはIPv4/v6トンネリングの設定が行なわれ、CDブートでIPv6環境を体験できるというものだ。

●日立ソフト『SELinux』の設定を簡単に

日立ソフトウェアエンジニアリング(株)のブースでは、セキュリティを強化した『Security Enhanced Linux』の設定をWeb上から行なうオープンソースのツールを展示。同社技術開発本部研究部の中村雄一氏は、同ツールをオープンソース化した理由について「日立ソフトといえばSELinux、というイメージを確立したい」と説明した。

●IBMとButterfly.netのゲームグリッド

日本アイ・ビー・エム(株)ブースで目を引いたのが、米Butterfly.netのミドルウェアを利用したオンラインゲームグリッドだ。ゲーム開発者はネットワークの制御について考える必要はほとんどないといい、開発を容易に行なえるそうだ。

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