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日本SGI、ミッドレンジサーバー『SGI Origin 350』と『SGI Onyx 350』を発売

2003年05月19日 18時59分更新

文● 編集部

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日本SGI(株)は15日、ハイパフォーマンスサーバーのミッドレンジモデル『SGI Origin 350』とビジュアライゼーションサーバーのミッドレンジモデル『SGI Onyx 350』の2製品を発表した。6月に出荷を開始する。併せて、グリッドコンピューティング対応の“ビジュアル・エリア・ネットワーキング(VAN)”の機能を強化するためのソフト『OpenGL Vizserver 3.1』の提供を同日付けで開始したと発表した。

『Origin 350』
『Origin 350』

『Origin 350』は、64bitプロセッサーMIPS 16000-600MHz/700MHzを2個または4個搭載し、メモリーアーキテクチャーに“SGI NUMAflexTMグローバル共有メモリ・アーキテクチャ”を採用した“Origin”シリーズのミッドレンジ製品。メモリーは1GB(最大8GB)を搭載し、PCI-Xスロット×2、ドライブベイ×2を装備する。インターフェースはUltra 3 SCSI、MUNAlink、XIOほかを装備する。OSにはIRIX 6.5を搭載する。本体サイズは幅433.3×高さ87.4×奥行き685.8mm(2U)、重量は10.18kg。電源はAC100V/200V。500Wの電源ユニットを内蔵する。『NUMAlink拡張モジュール』や『外部PCI-X拡張モジュール』など各種拡張モジュールが用意されており、最大32プロセッサー、64GBメモリー、PCI-Xスロット×62のHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)構成まで拡張できるのが特徴。

『Onyx 350』は、Origin 350と同じアーキテクチャーを採用し、グラフィックス機能として、『InfiniteReality4』または『InfinitePerformance』を搭載するビジュアライゼーションサーバー。『InfiniteReality4』は、InfiniteReality Geometry Engineとラスターマネージャー、ディスプレージェネレーターで構成されるグラフィックスユニット。グラフィックスパイプごとに、最大で1GBのテクスチャーメモリー、10GBのフレームバッファーを割り当て可能で、1台で最大16グラフィックスパイプをサポートする。出力は、RGB(HV)×2、Sビデオ、内部/外部同期のgenlockなどに装備する。48bitRGBA(最大680億色)に対応。偏光式または時分割立体視(Quad-buffered)をサポートする。演算モジュールとはXIOで接続する。『InfinitePerformance』は、毎秒1770万~1億4100万トライアングルの処理が可能なグラフィックスオプションで、これまでは上位シリーズの『SGI Onyx 3000』でのみサポートされていたオプション。

また、『OpenGL Vizserver 3.1』は、従来製品『OpenGL Vizserver 3.0』からスループットが全体で30%以上向上したほか、クライアントシステムのマルチチャネル出力をサポート。1グラフィックスパイプにつき1 セッション、最大5つのローカル/リモートのクライアントシステムをサポートし、ユーザー同士でアプリケーションコントロールの共有が可能になったという。Quad Buffer対応のステレオ立体視もサポートされている。

同社では、新製品の発売に合わせて、Origin 350/Onyx 350を中心として、必要な周辺機器やソフトをパッケージにして販売するキャンペーンを実施する。

『SGI File Server 530/550』モデルは、NAS(Network Attached Storage)アプライアンスサーバー向けに、Origin 350をデータマネージャーとし、2UサイズのUltra 3 SCSI JBODストレージシステム『TP900』を搭載したディスク容量が1.1TBの『File Server 530』(価格は495万円)と、ファイバーチャネルRAID対応のストレージシステム『TP9100』を搭載したディスク容量が2.3TBの『File Server 550』(価格は846万円)を発売する。『Onyx 350 InfinitePerformance』モデルは、InfinitePerformanceを搭載した3モデルを用意する。1グラフィックスパイプ搭載の『エントリモデル』(価格は299万7000円)、2パイプの『マルチユーザモデル』(価格は599万6000円)、OpenGL Vizserver 3.1を組み合わせた『VAN導入モデル』(価格は633万8000円)となる。併せて、“ビジュアル・エリア・ネットワーキング(VAN)”導入キャンペーンとして、Onyx 350 InfiniteReality4システムと5台のSilicon Graphics Fuel、OpenGL Vizserver 3.1ベースモジュール、コラボレーションモジュールをパッケージした『VAN導入モデル』を2145万3000円で提供するという。

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