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データコア・ソフトウェア、仮想化技術利用のストレージ管理ソフト『SANsymphony 5.1』を発表

2003年05月16日 23時47分更新

文● 編集部

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データコア・ソフトウェア(株)は16日、独自の“バーチャライゼーション(仮想化)”技術を利用したストレージ管理ソフト『SANsymphony 5.1』(日本語版)の出荷を6月下旬に開始すると発表した。

『SANsymphony』は、アプリケーションサーバーとストレージ装置を切り離し、SANsymphonyを中心とするストレージドメイン内でストレージプールを作成、アプリケーションサーバーに対してプール内のボリュームを仮想ボリュームとして提供することで、物理ディスクを意識せずに複数のストレージ装置を一括管理できるのが特徴。異機種が混在する環境でも利用できる。最新版となる『SANsymphony 5.1』では、2個のイニシエーター(アクセス権を調整するデータ転送用バス)を持つディスクアレイ“デュアルイニシエータアレイ”に対応し冗長性を向上させたほか、ストレージドメインのI/Oリソースを帯域幅で制限できるようにしたことでQoS(Quality of Service)を向上。API(Application Program Interface)の拡張も行なわれ、カスタムアプリケーションの作成が容易になったという。ミラーリングされた仮想ボリュームに障害が発生した場合に自動的にホットスペアーボリュームに対し処理を引き継がせるフェイルオーバー機能を搭載し、ハイパースレッドもサポートする。

価格はオープン。従来製品『SANsymphony 5.0』のユーザーには無償アップグレードが実施される。OEMパートナーであるNECソフト(株)、日本IBM(株)、富士通(株)、(株)日立製作所、販売パートナーの(株)アルゴ21、イノマイクロ(株)、兼松エレクトロニクス(株)、CSKフィールドサービス(株)、ニイウス(株)、(株)ネットマークス、メモレックス・テレックス(株)から提供し、100サイトの新規導入を見込んでいるという。

併せて、NECソフトと米データコア・ソフトウェア(DataCore Software)社と、OEM契約を締結し、販売を開始したことも発表した。OEM製品の出荷と導入支援/サポートは7月に開始する予定。NECソフトでは今後3年間で30億円の売り上げを見込んでいるという。

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