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NEC、無線LAN経由でTV視聴が可能なノートパソコンなど“LaVie”夏モデル12製品を発表

2003年05月17日 05時10分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(NEC)(株)とNECカスタマックス(株)は16日、ノートパソコン“LaVieシリーズ”の新製品として12製品を発表した。価格はすべてオープンプライス。編集部による予想実売価格は、ファミリー向け商品の『LF750/6D』が20万円前後、パーソナル向け商品でワイヤレスTV視聴に対応した『LL770/6DT』が22万円台半ば、ニュースタイル商品の『LE500/6D』が20万円前後。なお、同時にデスクトップパソコン“VALUESTAR”の夏モデルも発表されている。詳しくはこちらのニュース記事を参照いただきたい。

純白の新筺体を採用
――ファミリー向け商品“Fシリーズ”

ファミリー向け商品“Fシリーズ”『LF750/6D』は、このカテゴリーのイメージーカラーであるオレンジを“LaVie F”のロゴ(キーボードの左上)のみにとどめ、ボディー全体がつやのあるピュアホワイトの新筺体を採用したA4オールインワンノート。ファミリー向け商品のデスクトップパソコンと同様、8人までのユーザー切り替えに対応し、伝言板やカレンダー機能を持つ『ファミリーウィンドウ』、デジタルビデオカメラやDVカムコーダーからのデータ取り込み/管理/関連アプリケーションの起動といったマルチメディアデータを活用するための独自ユーティリティーソフト『スマートホビー』などをプレインストールしている。

『LF750/6D』
『LF750/6D』

LF750/6Dは、CPUにモバイルCeleron-1.80GHz、チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のATI RADEON IGP 340Mを採用。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM512MB(最大1GB)、HDDはUltraATA/100接続の40GBタイプ、光メディアドライブはDVD-R/RAM/RWの書き込み/書き換えに対応したDVD MULTIドライブを内蔵する。液晶ディスプレーは、高輝度・低反射という“スーパーシャインビュー液晶”パネルを採用したXGA表示の15インチタイプ。

通信機能は10/100BASE-TX対応Ethernetと56kbps(V.90対応)のファクスモデムを内蔵。拡張スロットはPCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、およびSDメモリーカードとメモリースティックに両対応の“デュアルメモリースロット”を搭載する。インターフェースは、USB 2.0×4/IEEE1394(4ピン)×1/パラレル/シリアル/アナログRGB/PS/2×1/ビデオ出力/オーディオ入出力、など。

本体サイズと重量は、幅327×奥行き269.5×高さ37.8mm/約3.3kg。バッテリーはニッケル水素タイプで、駆動時間は約1.5時間(JEITA測定法 Ver.1.0による同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

SXGA+表示&TVチューナー内蔵マルチメディアノートからB5サブノートまで
――パーソナル向け商品“T/C/L/N”シリーズ”

パーソナル向け商品は、TVチューナー&MPEG-2エンコーダー内蔵のA4サイズマルチメディアノート“Tシリーズ”1製品、モバイルPentium 4-M-2GHzとATI MOBILITY RADEON 9000を搭載したハイスペックA4オールインワンノート“Cシリーズ”1製品、TVチューナーとMPEG-2エンコーダーを内蔵した無線LANアクセスポイントをセットにした“AirTV”対応モデルをはじめとしたバラエティー豊かなA4オールインワンノート“Lシリーズ”6製品、デザイン重視のB5モバイルノート“Nシリーズ”1製品という、合計9製品がラインナップされている。

『LT500/6D』
『LT500/6D』

“Tシリーズ”の『LT500/6D』は、TV機能に加えてDVD MULTIドライブを内蔵し、液晶ディスプレーに上下左右176度の高視野角を実現した15インチ“エクセレントシャインビュー液晶”パネル(1400×1050ドットのSXGA+表示)を採用したのが特徴。CPUはモバイルCeleron-1.80GHz、チップセットはIntel 845MP、グラフィックスアクセラレーターにはATI MOBILITY RADEON 7500を採用。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、HDDは60GBで、FDDはオプション(外付け)となる。最長録画時間は、高画質モード(720×480ドット/8Mbps CBR:固定ビットレート)で約9時間20分、長時間モード(352×480ドット/2Mbps VBR:可変ビットレート)で約37時間20分。

本体サイズと重量は、幅331×奥行き275×高さ43.5mm/約3.7kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約1.4時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

『LC700/6D』
『LC700/6D』

“Tシリーズ”からTV機能を省略し、CPUとグラフィックスアクセラレーターを強化した“Cシリーズ”『LC700/6D』。こちらもDVD MULTIドライブを標準搭載し、液晶ディスプレーには高視野角の15インチ“エクセレントシャインビュー液晶”パネル(SXGA+表示)を採用する。チップセットはIntel 845MPで、メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、HDDは60GB。TシリーズではTVチューナー&MPEG-2エンコーダーを備えるベイにFDDを標準搭載する。

本体サイズと重量は、幅331×奥行き275×高さ43.5mm/約3.6kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約1.9時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

『LL950/6D』 『LL900/6D』
『LL950/6D』『LL900/6D』
『LL770/6DT』 『LL700/6D』
『LL770/6DT』『LL700/6D』

“Lシリーズ”は、銀色の新型筺体を採用する“シルバースリムタイプ”『LL950/6D』『LL900/6D』『LL770/6DT』『LL700/6D』の4製品と、従来の“Lシリーズ”を継承する白と青の2トーンカラーデザインの“ホワイトスタンダードタイプ”『LL550/6D』『LL500/6D』の2製品に分類される。シルバースリムタイプは15インチ液晶ディスプレーを搭載し、SDカード&メモリースティック対応“デュアルメモリースロット”、USB 2.0ポートを内蔵。ホワイトスタンダードタイプは14.1インチ液晶ディスプレー搭載で“デュアルメモリースティック”は省略され、USB 1.1ポートを持つ。

シルバースリムタイプで特に注目すべきは、TVチューナー&MPEG-2エンコーダーを内蔵した外付けの無線LANアクセスポイント『AirTV powered by SmartVision』を同梱し(1対1通信のみ可能なブリッジタイプ)、IEEE802.11a準拠の無線LAN経由でTV放送をワイヤレス受信できる『LL770/6DT』だ。映像品質はほかのVALUESTAR/LaVieシリーズと同様で、高画質モード(720×480ドット/8Mbps CBR)や長時間録画モード(352×480ドット/2Mbps VBR)などから選択できる。なお、AirTV powered by SmartVisionは単体での販売は行なわれない。

CPUはモバイルPentium 4-M-2GHz(LL950)/1.80GHz(LL900)/モバイルCeleron-1.80GHz(LL770、LL700)、チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のATI RADEON IGP 340Mを採用。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、HDDは60GB(LL950、LL900)または40GB(LL770、LL700)、光メディアドライブはDVD MULTIドライブ(LL950)/DVD-R/RWドライブ(LL900、LL770)/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(LL700)。いずれもFDDを内蔵する。

通信機能は10/100BASE-TX対応Ethernetと56kbps(V.90対応)のファクスモデム、LL770のみIEEE802.11a/b両対応の無線LAN機能を内蔵。拡張スロットはPCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、および“デュアルメモリースロット”を搭載する。インターフェースは、USB 2.0×4/IEEE1394(4ピン)×1/パラレル/シリアル/アナログRGB/PS/2×1/ビデオ出力/オーディオ入出力、など。

本体サイズと重量は、幅327×奥行き269.5×高さ37.8mm/約3.3kg。AirTV powered by SmartVisionの本体サイズと重量は、幅42×奥行き220×高さ195mm/約1.4kg。バッテリーはニッケル水素タイプで、駆動時間は約1.5時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

『LL550/6D』 『LL500/6D』
『LL550/6D』『LL500/6D』

ホワイトスタンダードタイプの『LL550/6D』『LL500/6D』は、CPUにモバイルAthlon XP-M-1700+を採用した普及タイプのA4オールインワンノート。チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のATI RADEON IGP 340Mを採用。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、HDDは60GB(LL550)または30GB(LL500)、光メディアドライブはDVD-R/RWドライブ(LL550)またはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(LL500)で、どちらもFDDを内蔵する。

本体サイズと重量は、幅312×奥行き255.5×高さ42.7mm/約3.0kg。バッテリーはニッケル水素タイプで、駆動時間は約2.1時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

『LN500/6D』 『LN500/6』スタンド付き
『LN500/6D』『LN500/6』スタンド付き

女性に親しまれるデザインを採用したという“Nシリーズ”の新製品『LN500/6D』はCPUやHDDを従来より強化した。CPUはモバイルCeleron-1.26GHz(従来は1.20GHz)、チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のApollo Pro 133Tを採用。メインメモリーはPC133対応SDRAM256MB(最大768MB)、HDDは40GB(従来は30GB)、光メディアドライブはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブで、FDDはオプション(外付け)。

本体サイズと重量は、幅285×奥行き240×高さ34.3mm/約2.4kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約2.5時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

低電圧版モバイルAthlon XP-M搭載“LaVie ME”が新登場
――ニュースタイル向け商品“J/ME”シリーズ”

ニュースタイル向け商品では、Pentium Mを採用した“LaVie Mシリーズ”に新製品投入が今回は見送られ、薄型B5モバイルノート“Jシリーズ”1製品と、低電圧版モバイルAthlon XP-M-1400+を搭載した光メディアドライブ内蔵モバイルノート“MEシリーズ”2製品がラインナップされている。

『LJ500/6D』
『LJ500/6D』

“Jシリーズ”の『LJ500/6D』は、HDDを40GBに増加したモデル。12.1インチXGA表示の液晶ディスプレーやIEEE802.11a/b両対応の無線LAN機能内蔵など、主なスペックは変更ない。CPUは超低電圧版モバイルPentium III-933MHz、チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のCyberALADDiN-Tを採用。メインメモリーはPC133対応SDRAM256MB(最大768MB)、光メディアドライブは外付けのCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブを標準添付。FDDはオプション(外付け)となる。

本体サイズと重量は、幅270×奥行き222×高さ21.8(最薄部17)mm/約1.19kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約4.0時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

『LE500/6D』 『LE300/6A』
『LE500/6D』『LE300/6A』

“Mシリーズ”の筺体に低電圧版モバイルAthlon XP-M-1400+を搭載した“MEシリーズ”は、『LE500/6D』『LE300/6A』の2製品がある。両社の違いはIEEE802.11a/b両対応の無線LAN機能の有無(LE300は無線LAN機能なし)、内蔵光メディアドライブ(LE500はDVD MULTIドライブ、LE300はCD-RW&DVD-ROM対応コンボドライブ)、外付けFDD付属の有無(LE300には付属せず)、およびスペックの差異によるバッテリー駆動時間(LE500は約3.7時間、LE300は約4.0時間)など。チップセットはグラフィックスアクセラレーター内蔵のATI RADEON IGP 320Mを採用。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、HDDは40GB。液晶ディスプレーは12.1インチXGA表示となる。

本体サイズと重量は、幅283×奥行き244×高さ34.4mm/約2.1kg。バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約2.9時間(同社調べ)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

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