(株)ピーアンドエー(P＆A)は7日、都内で記者説明会を開催し、米Jasc Software社のフォトレタッチソフトの最新版『Paint Shop Pro 8』(PSP8)と、デジタルカメラユーザー向けの画像管理/簡易レタッチソフト『After Shot』をバージョンアップ/リブランドした『Paint Shop Photo Album 4』(PSPA4)を6月27日に発売すると発表した。価格はPSP8が1万4800円(通常版)、PSPA4が5800円(通常版)など。
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| 『Paint Shop Pro 8』のパッケージ写真(パッケージデザインは開発中のもの) | PSP8で新たに追加された“拡大ウィンドウツール”。拡大ウィンドウがマウスカーソルを自動定期に追尾する(画面は開発中のもの) |
PSP8は、前バージョン(『Paint Shop Pro 7J』)から2年半ぶりのバージョンアップとなり、プログラムを全面的に作り直したという。主な特徴は、
- ユーザーインターフェースの改善
- ツールバーやプルダウンメニューの項目の配置変更、メニューレイアウトの保存/呼び出しが可能
- 編集機能の強化
- マウスのドラッグ操作を検出/追尾する“ブラシストローク”の精度を向上し、タブレットとの連携機能を強化
- 新たな編集ツールの追加
- 背景の色情報を検知して、近似色を自動的に透過色で塗りつぶす“背景消しゴム”や、水平にしたい部分を2点(直線)で指定すると自動的に角度を調整する“傾き補正ツール”、オープンソースのスクリプト言語“Python”を利用した“マクロ機能”、各種レタッチ機能の説明と実演をHTML形式のヘルプで使いながら学習できる“ラーニングセンター”、マウスカーソルの位置を拡大表示して、ドット単位の編集を助ける“拡大ウィンドウツール”
など。新たに可逆圧縮の画像形式“JPEG2000”の読み込み/書き出しに対応し、撮影情報などを画像ファイル内に記録する“Exif 2.2”も参照、編集後の保持が可能になった。対応OSはWindows 98/Me/NT 4(SP6a)/2000/XP。
価格は、通常パッケージが1万4800円、他社製グラフィックスソフトユーザー向け(対象製品は後日発表)の“乗換版”が9800円、アカデミック版が8800円、PSP5J/6J/7Jの登録ユーザーが対象のアップグレード版は7400円。マニュアル(冊子)やパッケージを省略したダウンロード版は当面9800円(デビュープライス、通常価格は1万3800円)で販売される(このほか、企業や団体で一括導入する場合にはサイトライセンスプログラムを用意)。
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| 『Paint Shop Photo Album 4』のパッケージ写真 | レタッチの初心者向けに用意された、“4ステップ調整ウィザード”の画面 |
PSPA4は、After Shotをリニューアルし、“Paint Shotファミリー”と位置づけることでPSPユーザーへの浸透を図った初心者/デジタルカメラユーザー向け画像管理/レタッチソフト。新たに、複数画像を連続表示するスライドショーファイルの作成、VideoCDの作成(CD-R/RWライティング機能)、MAPI対応の電子メールソフトを起動してリサイズした画像を添付/送信する機能などが追加された。対応OSはWindows 98 SE/Me/NT 4.0/2000/XP。
価格は通常パッケージが5800円、乗換版が3800円。ダウンロード版は3800円。After Shot Premium Editionユーザー向けのアップグレード版は、P＆Aからの直販のみで2800円(このほか、サイトライセンスプログラムも用意)。
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| 記者説明会で発言するP＆AのCEOのPartik Hochner(パトリック・オシュネー)氏と、COO代理兼営業統括部長の池田勇二氏(右) | 記者説明会の会場入り口に山と詰まれた、キャンベルの野菜ジュース『V8』。PSPのVersion 8にかけて、協力を仰いだという。帰りには記者1人に2本のV8が配られた |
なお同時に、5月23日から発売日(6月27日)までに、PSP7Jの購入者にはPSP8を、After Shot Premium Editionの購入者にはPSPA4を無償送付する“無償アップグレード キャンペーン”を実施すると発表した。製品やキャンペーンの詳細については、当日オープンしたPSP専用ウェブサイト“PaintShopPro.jp”を参照いただきたい。
