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C3-1.0AGHz

C3-1.0AGHz

2003年05月07日 22時19分更新

文● 沢渡 円

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C3-1.0AGHz

VIA

実売価格:7000円前後

1年越しの上位モデル登場

C3-1.0AGHz
写真 933AMHz版から1年近くのときが過ぎて、ようやく1.0AGHzに到達した。ちなみに、クロックのあとに付いている“A”の意味は相変わらずよくわからない。
C3-933AMHz
VIA Technologies「C3-933AMHz」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 もはやAMDのAthlonシリーズのみとなった感があるx86互換CPUだが、どっこいVIAのC3も生きていた。前回紹介した933AMHz版からほぼ1年が過ぎ、ようやく1GHzに到達した。

 C3の特徴といえば、何といっても低消費電力に尽きる。最近では単体CPUとしてより、「Eden」と呼ばれる組み込み用x86ソリューションの一部として見るケースが多くなっており、静穏小型キューブPC用に作られたマザーボードでは、クロックは667MHz程度に留まるが、CPUのファンレス動作を実現する製品もある。

 C3-1.0AGHzの詳細はというと、VIAのサイトにも情報がないため不明な部分も多いが、933AMHz版と同じ「Ezra」コアを用いていると思われる。製造プロセスは0.13μm、1次キャッシュは128KB、2次キャッシュは64KB。ただ、動作電圧は1.35Vから1.45Vへと引き上げられた。933AMHz版をオーバークロックした際、コア電圧を上げても1GHzでの動作が不可能だったことからも、コアの能力が限界に近づいているものと推察できる。

 なお、あらためてベンチマークテストも行ったが、性能はあまり期待しないほうがいいレベル。もちろん通常のWindows操作などには問題ないが、あともう少しマルチメディア性能が高ければEdenでの利用にも用途が広がったはずなので、残念な部分だ。



ベンチマークテスト結果



Sandra 2003/SYSmark 2002の結果
●【グラフ1/2】 Sandra 2003/SYSmark 2002の結果
テスト環境
マザーボード(比較対象)
Gigabyte GA-6VTX(Apollo Pro133T)
メモリ
256MB(PC133 SDRAM)
ビデオ
GeForce4 Ti4200-8X搭載カード
OS
Windows XP Professional英語版+SP1
C3-1.0AGHzの主なスペック
製品名 C3-1.0AGHz
FSB 133MHz(7.5倍)
動作電圧 1.45V

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