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2002年のPDA&ハンドヘルド出荷台数は前年比21%減の68万台――データクエスト調べ

2003年03月31日 15時43分更新

文● 編集部

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ガートナージャパン(株)のデータクエスト部門は28日、2002年の日本国内のPDA(携帯情報端末)とハンドヘルドの市場出荷調査結果を発表した。それによるとベンダー出荷台数は68万台で、対前年成長率がマイナス21.0%となった。市場シェアは、法人向けが25.2%、個人向けが74.8%。同社ではその原因として、個人需要が一巡し、2001年の流通在庫が2002年の出荷にマイナス影響を与えたことや、景気低迷を背景に業務向け買い換えが抑制されていることなどを挙げている。

OS別では、Pocket PC搭載製品が増えたことから、Windows CE系が出荷全体の49.0%(Pocket PCのみは28.3%)となりシェアトップとなった。2002年夏に独自OSからLinuxに切り替えたシャープ(株)のZaurusが前年度の約半分の13.4%までシェアを落としている。ベンダー別では、ソニー(株)が21.8%でトップとなった。2位は前年1位のシャープ(20.3%)、3位は前年5位のカシオ計算機(株)(16.8%)、4位は前年と同じ(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(12.6%)、5位には(株)東芝(10.3%)がランクインした。

同社では2003年について、法人市場は、特定業務用での買い替えや新規需要が中心と見ており、企業のSFA(Sales-Force Automation)への本格導入には時間がかかるため、システムベンダーの市場投資段階にとどまるとしている。個人市場は、通信やホットスポットなどの牽引技術はあるが、新たな市場を拡大するほどの訴求力を持たないと捉えている。しかし、2003年の中ごろにデルコンピュータ(株)がPocket PC搭載の低価格モデルを国内市場に投入すれば、買い換え需要がいくぶん活性化されると期待できるとしている。これらにより、2003年は市場出荷台数で6.3%の成長になると予測している。

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