カナダのアイファイヤー・テクノロジー(iFire Technology)社と大日本印刷(株)は27日、パネルサイズが35インチ前後のフラットパネルテレビの製品化に向けて共同開発契約を締結したと発表した。
これにより、大日本印刷は、千葉県柏市にあるパイロットラインを使用して、厚膜誘電体EL(TDEL=Thick-film Dielectric Electroluminescent Display)ディスプレー技術のフロントエンド部分の作製を担当。フロントエンド工程には、ガラス基板の前処理、35インチ前後のガラス基板用の電極と厚膜誘電体層の形成などが含まれる。このパネルはアイファイヤーの本社で、蛍光体、カラム電極、色補正層の組み込みや電子部品の組み立てなどのバックエンド工程を経て完成することになる。
今回の提携により、量産体制に入る準備が早まり、年末までに35インチ前後のモノクロディスプレーの試作品を完成させ、2004年前半までに同サイズのカラーディスプレーの試作品を完成、2005年には量産が可能な最終製品の完成を目指すとしている。
アイファイヤーは、併せて、三洋電機(株)との技術提携契約を拡大し、35インチ前後のラットパネルディスプレーの開発を提携項目に追加したという。