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サイトケア、独自のサーバ管理用VPN技術“SANS”を発表

2003年03月25日 21時59分更新

文● 編集部

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サイトケア(株)は、同社が販売するサーバ管理ツール『Sitecare365 ASM』に対する機能拡張として、独自のVPN技術“SANS(Sitecare Active Name Service)”を提供すると発表した。

SANSは、TCP/IPネットワーク上にDNSとは異なるネームサービスによる独自の名前空間を構築し、所属するすべてのノード間で通信環境を実現するというもの。SANSで構築したネットワークは“SANSネットワーク”と呼ばれ、これまで『Sitecare365 ASM』では対応していなかった、ファイアウォールやNAT越しでのサーバ管理が可能になる。

SANSネットワークでは、各ノードに固有の名前“SANS名”が与えられ、各ノードはSANS名によって互いを認識することになる。SANSネットワークでの通信はすべて非対称鍵によるDES暗号化で保護される。SANSを構成するソフトウェアは、SANSネットワークでの名前解決や暗号化処理、データ中継などを行なう“SANSゲートウェイ”と、既存のクライアントアプリケーションからSANSネットワークを利用するために、通信を中継するクライアントアプリケーション“SANSプロキシ”が必要となる。

『Sitecare365 ASM』SANS拡張製品

『Sitecare365 ASM』のSANS拡張製品は、SANSゲートウェイと、既存の『Sitecare365 ASM』の管理コンソール“ケアステーション”および管理対象サーバに導入するSANSプロキシから構成される。

SANSの概要
『Sitecare365 ASM』SANS拡張製品の利用イメージ。LAN内のサーバなどをファイアウォール越しに管理することが可能になる。

SANSプロキシの動作環境は、組み合わせるケアステーションや管理対象サーバソフトの動作環境と同じ。SANSゲートウェイの動作環境は以下のようになる。

  • 対応OS……Windows 2000 Server、Red Hat Linux 7.1、Turbolinux Server 6.5
  • CPU……Pentium III-700MHz以上
  • メモリ……128MB以上

販売されるパッケージは、SANSゲートウェイとケアステーション用SANSプロキシ、セットアップマニュアルなどをセットにした『SANSゲートウェイ』と、管理対象サーバ用ソフトとSANSプロキシを組み合わせたパッケージ『Sitecare365 ASM 管理対象サーバライセンス with SANS』、すでに監視対象サーバソフトを利用しているユーザー向けアップデートパッケージ『Sitecare365 ASM 管理対象サーバライセンス with SANS アップデータ』になる。それぞれの価格は以下のとおり。

  • SANSゲートウェイ……30万円(SANSゲートウェイ×1ライセンス、ライセンスフリーのSANSプロキシ)
  • Sitecare365 ASM 管理対象サーバライセンス with SANS……5万9800円
  • Sitecare365 ASM 管理対象サーバライセンス with SANS アップデータ……1万2000円

いずれも発売は3月31日からとなる。なお、3月31日までは、SANSゲートウェイ2ライセンスとSANSプロキシ5ライセンスを組み合わせた“キャンペーンパック製品”の予約販売を行なう。価格は45万円。

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