アップルコンピュータ(株)は20日、米アップルコンピュータ社の現地時間の19日の発表として、元米国副大統領のアルバート・ゴア・ジュニア(Albert Gore Jr.)氏が取締役に就任したことを発表した。同日付けで開催された取締役会で選任されたという。
ゴア氏は、25年前の米国下院議員時代に“インフォメーションスーパーハイウェイ”を推進したことでも知られており、現在、米グーグル(Google)社のシニアアドバイザーを務めているほか、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校、フィスク大学、ミドルテネシー州立大学の客員教授を務めている。
同氏は「スティーブと彼のチームはアップルを再び世界最高の会社にするという大変な仕事をやり遂げました。私は特に、新しいMac OS X(マックオーエステン)オペレーティングシステムとアップルのオープンソースの潮流への取り組みに大きな感銘を受けています。この伝説的な会社の目を見張る再起を導いた偉大な取締役陣と一緒に仕事をし、彼らから学ぶことをとても楽しみにしています」と述べているという。
同社の最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏は、「世界最大の組織である米国政府の運営に、下院議員として、上院議員として、そして第45代副大統領として関わってきたアルは、かけがえのない知識と知恵をアップルにもたらしてくれます。アルはまた、熱心なMacユーザーでもあり、Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)を使って自分でビデオ編集もおこなっています。アルは素晴らしい取締役となってくれるでしょう。アルが就任する初めての民間企業の取締役会にアップルの取締役会を選んでくれたことをとても嬉しく、かつ光栄に思います」とコメントしている。