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NVIDIA、DirectX 9対応のノートパソコン向けGPU“GeForce FX Goシリーズ”を発表

2003年03月19日 23時05分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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米エヌビディア(NVIDIA)社は19日、DirectX 9対応のノートパソコン向けグラフィックスアクセラレーターチップ『GeForce FX Go5600』『同 Go5200』の記者説明会を都内ホテルで開催した。同チップおよび搭載ノートパソコンは、ドイツ・ハノーバーで開催された情報技術関連の総合展示会“CeBIT(セビット) 2003”において13日に発表済みだが、実機を使ったデモンストレーションなどは日本では初めてとなる。

GeForce FX Go5200
GeForce FX Go5200の2形態。左はメモリーチップ4つで64MB搭載し、裏面にグラフィックスアクセラレーターコアが実装されている

GeForce FX Go5600と同 Go5200は、7日に発表された低価格版GeForce FX、GeForce FX 5600 Ultraと同 5200 Ultraをモバイル向けに低消費電力化を図ったもので、省電力機能“PowerMizer 3.0”を搭載しているのが特徴。PowerMizer 3.0には、

  • 動作クロックを動的に変化(8段階に低下)、同時に低クロック時には動作電圧も低減
  • DVD再生時のCPU利用率を低下(同社調べで15~18%だったものが、11.4%に低減した)
  • 3Dアプリケーション使用時のバッテリー駆動時間の長寿命化
  • ACアダプター使用/バッテリー駆動を自動検知し、動作クロックを自動的に変更

などの機能が盛り込まれている。また、Go5600/Go5200ともに、0.13μm(130nm)プロセスルールで設計されているのも特徴(GeForceFX 5600 Ultraは0.13μmだが、同 5200 Ultraは0.15μm)。

Satellite 5200 MEDION
東芝が欧州向けに出荷しているA4ノートパソコン『Satellite 5200』台湾FICのA4ノートパソコン『MEDION』

動作クロックはGo5600が最高350MHz、Go5200は最高300MHz、ビデオメモリーはGo5600が128MB、Go5200が64MBで、それぞれチップとメモリーを個別に実装したモジュールタイプと、ビデオコアとメモリーを1チップに実装したシュリンクパッケージタイプの2種類で出荷されるという。Go5200はすでに出荷が開始されており、Go5600も近々出荷予定。会場ではGo5200を搭載した(株)東芝の欧州向けノートパソコン『Satellite 5200』、台湾First International Computer社(FIC)の『MEDION』などが展示され、GeForceFXシリーズの発表会でお馴染みの妖精キャラクター“Dawn”と怪物“Ogre”の3DCGデモがリアルタイムレンダリングでスムーズに動作するデモンストレーションを見せていた。

和田氏 東 正次氏ら
代表取締役の和田俊樹氏左から、モバイルプロダクトマネジメント担当ディレクターのビル・ヘンリー(Bill Henry)氏、シニア・マネージャー デベロッパーリレーションズの飯田慶太氏、PCセールス部門シニアマネージャの東 正次氏

なお、エヌビディア日本支社の人事に変更があり、代表取締役に和田俊樹氏が就き、支社長だった東 正次氏はPCセールス部門シニアマネージャに就任した。

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