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ソニー、320万画素&3倍ズームで高速撮影が可能なサイバーショット『DSC-P8』などを発売

2003年02月25日 15時05分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ソニーマーケティング(株)は25日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品として、『DSC-P7』の後継機種で有効320万画素の“Super HAD CCD”と光学3倍ズームレンズを搭載した『DSC-P8』、単3電池2本で動作可能なエントリー向けモデル『DSC-P71』の後継で有効320万画素Super HAD CCDと光学3倍ズームレンズ搭載の『DSC-P72』、同じくエントリーモデルで単焦点AFの『DSC-P31』の後継となる有効320万画素Super HAD CCD搭載の『DSC-P32』という3機種6モデルを発表した。価格はすべてオープンプライスで、発売時期はいずれも3月中旬予定。編集部による予想実売価格は、P8が5万円前後、P72は4万円前後、P32は3万円前後。

DSC-P8
サイバーショット『DSC-P8』。本体カラーの違いで4モデルがラインナップされている

3機種に共通する特徴として、

  • バッテリー駆動時の撮影/再生時間の長寿命化
  • 起動時間やシャッターラグ、撮影間隔の高速化
  • VGAサイズ(640×480ドット)で毎秒17フレームの音声付き動画撮影機能“MPEGムービーVX”の搭載
  • 全画素で撮像し、記録時の解像度でトリミングすることで精細なズーム結果をもたらす“スマートズーム”の搭載

という4つが挙げられる。

バッテリー駆動の長寿命化はバッテリー容量の増大(P8では675mAh→780mAh、P72/P32は1650mAh→2000mAh)と本体の省電力化により、P8で約200枚、P72は同梱バッテリー使用時約300枚(アルカリ単3電池2本で約70枚)、P32は同じく約320枚(約80枚)の撮影が可能になったという(※1)。

※1 撮影枚数の表記 従来は各メーカー独自の測定条件に基づいて枚数表示をしていたが、2003年からソニーではCIPA(カメラ映像機器工業会)が策定した統一条件においての撮影枚数を表記するとしている。統一条件とは、液晶ディスプレーをオン、ズームをワイド端/テレ端の交互に移動を繰り返し、2回に1回フラッシュ発光、10回に1回電源をオン/オフし、30秒ごとに1回撮影するというもの。

起動や撮影間隔の高速化は、P8の場合、起動時間が約2.5秒、シャッターラグ(シャッターボタンを押し始めてから撮影完了するまで)が0.4秒、撮影間隔は1.6秒(いずれも同社調べ)。P72では、起動時間が約2.3秒、シャッターラグが0.46秒、撮影間隔は1.5秒。単焦点のP32ではレンズの移動時間がないため、起動に0.9秒、シャッターラグ0.36秒、撮影間隔1.4秒となる。

ブリリアントシルバー ボルドーレッド
サイバーショットDSC-P8の“ブリリアントシルバー”モデル“ボルドーレッド”
オーシャンブルー シャンパンホワイト
“オーシャンブルー”“シャンパンホワイト”

MPEGムービーVXは連続撮影時間の制限はなく、メモリースティックの空き容量いっぱいまで動画を記録できる。なお、今回発表された3機種のメモリースティックスロットは、今春発売予定の高速大容量タイプ“メモリースティックPRO”にも対応している。

従来のデジタルズームが設定した記録解像度に合わせて映像の一部分を拡大/画素補間した結果を記録していたのに対し、スマートズームは記録解像度を下げる(中央部分をトリミングする)代わりに拡大/画素補間のない精細な映像で記録できるという。パソコンに取り込んで画像編集ソフトでトリミングした結果と変わらないが、カメラ単体で注目すべき部分を大きく表示できる。P8とP72はスマートズームにより最大9.6倍、単焦点のP32でも最大3.2倍(いずれも解像度はVGA)に拡大される。

P8は、シャッターを半押し中でも被写体を追従する“コンティニュアスAF”(追従を続けるがシャッター半押しにするとフォーカスロックする“ディスプレーリングAF”、シャッター半押しで初めてフォーカスする“シングルAF”にも切り替え可能)、高速シャッター(1/2000~1/250秒)/ビーチ(青を鮮明に写す)/スノー(グレーや青みのない白に写す)などを含む7種類の“新シーンセレクション”、撮影/再生時に白とびや黒つぶれ、特定色の飽和をグラフで確認できるヒストグラム表示などの機能を持つ。

本体サイズは幅108×奥行き35.1×高さ51.5mm、重量は172g(本体のみ)。バッテリーは残量を撮影可能な分単位で表示するインフォリチウムバッテリー『NP-FC11』を標準添付。本体色は、“ブリリアントシルバー”(上部のダイヤル付近はシルバー)、“ボルドーレッド”(グレー)、“オーシャンブルー”(濃いブルー)、“シャンパンホワイト”(ゴールド)の4色で、ホワイト以外はアルミニウムに塗料を混ぜ込んで酸化皮膜を生成したアルマイト加工を施しており、擦れや傷にも強いとのこと。

DSC-P72 DSC-P32
『DSC-P72』『DSC-P32』

P72の本体サイズは幅119.5×奥行き32.6×高さ57.7mm、重量は約197g。バッテリーはニッケル水素単3充電池2本を同梱する。ボディーカラーはメタリックシルバー。

P32の本体サイズは幅101.3×奥行き32.6×高さ58mm、重量は約155g。バッテリーはニッケル水素単3充電池2本を同梱。ボディーカラーはメタリックシルバー。

テレ/ワイドコンバージョンレンズ 水中ハウジング
テレ/ワイドコンバージョンレンズとレンズアダプター水中ハウジング

なお、P8用に1.7倍と0.7倍のワイド/テレコンバージョンレンズ、レンズフィルター、およびレンズアダプター、および水中用ハウジング(水深40m対応)などのオプションが用意されている。本体の沈胴式レンズにはねじ切りがなく、装着にはレンズアダプターが必須となる。レンズアダプターは三脚穴を利用して固定するが、アダプター自身に別途三脚穴が用意されている。価格はコンバージョンレンズが各1万円、レンズアダプターが3000円、フィルターは3000~5000円。水中ハウジングは2万3000円。

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