キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は12日、フラットベッド型スキャナーの新製品として、解像度が3200dpiのフラッグシップモデル『キヤノン カラーイメージスキャナ CanoScan 9900F』と、エントリーモデルの『同 CanoScan 3000F』を2月中旬に発売すると発表した。価格は9900Fが5万2800円、3000Fが1万9800円。
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| 『CanoScan 9900F』 |
『CanoScan 9900F』は、新設計の6ラインカラーCCD“3200Canon's Hyper CCD III”と4群6枚のレンズ“スーパーガリレオレンズ2”により3200×6400dpiの光学解像度に対応したほか、フィルムアダプターユニットを大型化し、35mmフィルムの24枚連続スキャンや、ブローニーフィルム(最大6×12cm)/4×5インチの大判フィルムに対応するなど、フィルム読み取りを強化したのが特徴。最大読み取りサイズはA4(216×297mm)。フラットベッドタイプとして初めて褪色補正と粒状感低減の機能を備えた独自のごみ/傷低減機能“FARE(Film Automatic Retouching and Enhancement) Level2”を搭載する。ワイド高速レンジステッピングモーターを搭載したことで、約3秒の高速プレビューが行なえるほか、スキャン時の精度も向上したという。読み取り速度は1ラインあたり8.64ミリ秒。
入出力は、RGB各色16bit(6万5536階調)で、各色8bitでの出力も可能。色設定機能として、原稿の色合いを鮮やかに再現する“推奨”モードと、スキャナー/ディスプレー/プリンターの間のカラーマネージメントを自動で行なう“Canon ColorGear”モード、色調整を行なわない“色補正なし”を設定できる。ColorGearモードでは入力/出力のプロファイルの選択も可能。
1回のスキャンですべての原稿を読み取ることで読み取り時間を短縮する“ワンパスマルチスキャン”や、読み込んだ複数の画像を1つのPDFファイルに変換して付属の文書管理ソフトで表示/保存できる“マルチページPDF作成機能”などを搭載する。
インターフェースはUSB 2.0 Hi-SpeedとIEEE1394のデュアルインターフェースを採用。対応機種はPC/AT互換機、PC98-NX、Macintosh。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98、Mac OS 9.x、Mac OS X 10.1.x/10.2.xで、インターフェースなどにより異なる。本体には、“EZボタン”としてCOPY/SCAN/FILM/E-MAILの専用ボタンを装備し、電源まわりでは、本体の操作パネル上に電源ボタンを設け、未使用時に電源を切ることが可能。電源アダプターも小型化され、電源タップの隣接した差し込み口などをふさがないようになっている。電源はACアダプターを利用し、消費電力は動作時19.5W/待機時6W/電源OFF時0.1W。本体サイズは幅290×奥行き509×高さ127.3mm、重量は約5.2kg。アプリケーションとして、プロファイル作成ツール『Monaco EZcolor2.0体験版』、フォトレタッチソフト『Adobe Photoshop Elements 2』を同梱するほか、画像管理ソフトやOCRソフト、名刺管理ソフト(体験版)など同梱する。
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| 『CanoScan 3000F』 |
『CanoScan 3000F』は、光学解像度が1200×2400dpiのエントリーモデル。読み取りサイズはA4に対応。インターフェースはUSB 2.0 Hi-Speedを装備し、読み取り速度は、カラーの場合、USB 2.0では1ラインあたり4ミリ秒(600dpi)/8ミリ秒(1200dpi)、USB 1.1では1ラインあたり16ミリ秒(600dpi)/32ミリ秒(1200dpi)となる。プレビュー速度は約8秒。フィルムのスキャンは本体カバーに内蔵したフィルム読み取りユニットを利用し、35mmフィルム/マウントの1コマ単位で読み取りできる。ワンパスマルチスキャン、EZボタン(SCAN/COPY/E-MAIL)、
厚手の原稿に対応した“Z-Lid(ズィー・リッド)”機構を本体とカバーの接合部分に採用し、50mmの厚さの原稿までスキャンできる。電源はACアダプターで、消費電力動作時15W/待機時5W。本体サイズは幅257×奥行き460×高さ71mm、重量は約2.5g。対応機種はPC/AT互換機、PC98-NX。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98。
