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エプソン、普通紙印刷での発色や耐久性を高めた“新PXインク”採用プリンターを2機種発売

2003年02月12日 21時04分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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セイコーエプソン(株)とエプソン販売(株)は12日、普通紙での発色や耐水/耐光/耐ガス性を高めた顔料系の“新PXインク”を採用したA4対応インクジェットプリンター『PX-V700』と、コピー/スキャナー機能を持つ複合機『CC-600PX』の2製品を2月21日に発売すると発表、都内で記者説明会を開催した。価格はPX-V700が2万6800円、CC-600PXが4万5800円。

PX-V700 CC-600PX
『PX-V700』『CC-600PX』

顔料系色材を使ったPXインクは、同社のA3ノビサイズ対応インクジェットプリンター『PM-4000PX』(7色インク)でも採用されているが、PX-V700とCC-600PXでは普通紙印刷向けの4色インクを新開発したという。具体的には、普通紙の製造工程で筆記特性を高めるために使われるサイズ剤が、顔料を取り巻く親水性ブロックをはじいてしまうため、従来のPXインクで普通紙や通常のはがきなどに印刷するとインクが載らない“ホワイトドット(白斑点)”が発生することがあった。これを防ぐため、色材を大きな疎水性ブロックと小さな親水性ブロックで取り巻くことで、疎水性ブロックがサイズ剤の上に吸着するよう改良したという。

従来のPXインク 新しいPXインク
従来のPXインク新開発のPXインク

PX-V700の主な印刷機能は、解像度が1440×720dpi、インク滴は最小3plで、印刷速度はモノクロが1枚あたり7.6秒、カラーが35.2秒。四辺フチなし印刷に対応し、印刷時の給紙オンやモーター駆動音を低減する静音機能、印刷中の文書を即停止できる“印刷キャンセルボタン”などを新たに搭載した。

本体サイズは幅470×奥行き301×高さ237mm、重さは5.2kg。インターフェースはパラレルポートとUSB 1.1。

カタログ 女医柴咲コウ
PX-V700のカタログ。よく見ると柴咲コウさんの額や胸元に水が滴っており、新PXインクの耐水性をアピールしているTVCMでは白衣姿で登場する柴咲コウさん

CC-600PXは、PX-V700と同等のプリントエンジンに加え、CCD方式のフラットベッド型イメージスキャナーを搭載。原稿サイズは最大A4で、読み取り解像度は最高9600dpi(画像補間時)、読み取り階調はRGB各色16bit入力/8bit出力。単体でのコピー機能のほか、A4サイズ全体に複数枚自動割付けする“リピートコピー”、A4サイズ2枚/4枚分を1枚のA4用紙に縮小して割付け、印刷する“2アップ/4アップコピー”、フチなしコピーのほかに原稿サイズを拡大/縮小することなく最小限の余白(1.5mm)まで印刷する“ギリギリコピー”などの機能を持つ。

本体サイズは幅453×奥行き434×高さ254mm、重さは約9kg。インターフェースはUSB 1.1。

2ショット 柴咲コウ1 柴咲コウ2
真道社長と柴咲コウさんの2ショット。写真提供:Akiba2GO!「女医の役は今回が初めてですが、次はシリアスな女医の役をやってみたいです」と語る柴咲さん交通広告向けの大判ポスターでは、チャイナドレスを着た指名手配犯の役だが、「衣装はこれ(チャイナドレス)が一番好きです」とのこと
水槽
耐水性の高さをアピールするデモ。一見ただの水槽だが、中の魚は紙に印刷したもの。同社の説明によると、水滴が落ちてもインクが染み出さないため、こすらずに水だけを吸い取ればほとんどにじまない、という

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