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MSXは“新庄”だ!?――MSX復活!“MSXマガジンまつり”開催!!

2003年02月11日 03時28分更新

文● 月刊アスキー編集部 中西祥智

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MSX MAGAZINEが復活!

アスキーと米マイクロソフト社が1983年に提唱した、パソコンの統一規格“MSX”。累計出荷台数は400万台を超え、日本のパソコンの歴史に大きな足跡を残した。

だが、MSXはまだまだ過去の話ではない。アスキーが2002年12月24日に発売した「MSX MAGAZINE 永久復活版」は初刷りが完売し、2刷りも飛ぶように売れている。Amazon.co.jpの“コンピュータ・インターネット”ジャンルでも、数週間にわたってトップの座を維持し続けた。

この「MSX MAGAZINE 永久保存版」の売れ行き好調を受けて、アスキーは2月8日、記念イベント“祝・MSX復活! MSXマガジンまつり”を開催した。協力は、この永久保存版にも添付された、パソコンやPDA上で動作するMSXのエミュレータ「MSXPLAYer」の開発・提供を行なっている“MSXアソシエーション”

ずらりならんだMSX会場内にずらりと並んだMSX本体とその周辺機器。本体だけでも30機種以上!!
ずらりならんだMSX MAGAZINE
同じく会場内に並べれられた、創刊号から最終号までの「MSX MAGAZINE」

東京・信濃町のアスキー本社内に設けられた臨時イベント会場に詰め掛けた人々は約200人。現MSX MAGAZINE 永久保存版の佐藤英一編集長と、かつてのMSX MAGAZINEの田口旬一初代編集長のトークショーや、MSXに関するクイズ大会などが行なわれた。また会場内には、試作機から韓国版まで、30機種以上のMSX本体に各種周辺機器、創刊から休刊までのすべてのMSX MAGAZINEなどがずらりと並べられた。そのほか、“新作”同人ソフトやハードの販売も行なわれた。

会場内の人ごみ
会場内は、一時は人でびっちりと埋まった
新作
2003年の新作同人ソフトも販売されていた
DioSKMSXのデータをFDDにコピーして販売する「DioSK」。昔の“タケル”のような感じ

そんな中で注目すべきは「USB接続ROMカセットリーダ」だ。MSXアソシエーションで開発中のROMリーダーは、USB接続でPCに接続すれば、過去のゲームがMSXPLAYer上で遊べるというもの。もっとも、製品化の時期などについては未定。

新ハード?
新ハードも搭乗!? USB変換コネクタかと思いきや、残念ながら電源供給のみ

もっと下世話に!!

新旧編集長対談では、主に佐藤氏が「夏には出したいと思っている」MSX MAGAZINE 永久保存版の第2弾についてのトークが展開された。

編集長対談
左が田口旬一元編集長、右が佐藤英一現編集長
[佐藤英一現編集長(以下佐藤氏)] 今回のMSX MAGAZINE 永久保存版、以前のものと比べていかがですか?
[田口旬一元編集長(以下田口氏)] 高尚すぎる。もっと下世話に(笑)。かつてのMSX MAGAZINEは、コンピュータのニオイのしないものを目指したんだから。
[佐藤氏] まだ正式には企画が通っていませんが、夏までに第2弾を出したいなぁ、と思っています。次号のコンセプトは、一応「てんこ盛り」ということで。ソフトなのか記事なのかはともかく、ですがどうしましょうね?
[田口氏] MSXのソフトは全部で4000タイトルくらいある。全部載せろって言ったら……みなさんウレシイよね(会場拍手)。こ~んなに分厚くて(少年ジャンプくらいの厚さ)、2500円とか(笑)。
[佐藤氏] 会社に殺されちゃいますよ。
[田口氏] コナミ、ナムコのゲームは入れるとかね。もしくは、「このタイトルは知らんだろう!」というゲームばかり入れるとか。
[佐藤氏] いいですね。
[田口氏] 昔やったんだよ。売れなかったけど。
田口氏のジャケットMSX100万台突破記念のジャケット。イラストは桜玉吉氏。超レア品らしい
[佐藤氏] みなさんからもご意見をいただきまして、「ビル=ゲイツにMSXの思い出を語ってもらう」(笑)。いや、証拠があるんですよ。BASICのコードに自筆でこうしろ、ああしろっていう書き込みがあるとか。あと、全部は無理にしても、何冊かはROMカセットリーダーとセットで販売するとかですね。ほかにないですか?
[田口氏] 当時書きたくてもかけなかった話とか、今なら書くよ!
[佐藤氏] ヤバイ話ダメっすよ。
[田口氏] ヤバくなければ面白くないだろう(笑)。
[佐藤氏] あの、MSXって新庄だと思うんですよ。「記録はイチロー君に任せて、記憶は僕に任せてってことで」と言ったそうですが、「PC-9801は記録に残るマシン、MSXは記憶に残るマシン」っていうの、いかがでしょう?
[田口氏] 微妙だな(笑)。

なお、公式エミュレータ「MSXPLAYer」について、今回はWindows版に加えてPocket PC版やザウルス版、京セラのPDA「PocketCosmo」版などが出展された。MSXアソシエーションによると、現在Linux版は動作検証段階、またMac OS X版も開発中。さらに携帯電話への搭載も視野に入れているが、現状では携帯で動作させると実行速度や消費電力に問題があるとか。

PDA版各種PDAで動作していたMSXPLAYer。レスポンス的にはまったく問題なし
1チップMSXMSXアソシエーションで開発中の1チップMSX

さて、MSX MAGAZINE 永久復活版の第2弾ははたしてどうなるのか? こうご期待!!

なお、会場内にあった大量のMSXについては、別記事でご紹介します。

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これでキミもゲームセンターあらしになれる!! で、さっそく試してみた月刊アスキー副編コバヤシ

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