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日本郵政公社のシンボルマーク、ロゴマーク、ユニフォーム等が決定

2003年02月07日 18時50分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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郵政事業庁は、4月1日より日本郵政公社となるが、これに伴い本日7日、日本郵政公社の新しいロゴマークやキャッチフレーズ、ユニフォームが報道関係者に公開された。

ユニフォーム決定
4月1日付けで発足する日本郵政公社の新しいロゴマーク、キャッチフレーズおよびユニフォーム。シンボルマークは、現在の〒マークを引き続き使用する。写真中央は日本郵政公社総裁に就任する予定の生田正治氏(現:(株)商船三井取締役会長)
シンボルマークとロゴマーク
上から、日本郵政公社シンボルマーク、日本郵政公社ロゴマーク、郵便局ロゴマーク

ロゴマークは、赤い正方形をモチーフにしたもの。この赤い正方形は4つの方向(東西南北)を示し、全国どこでもサービスを提供する姿勢を表わしているという。カラーは赤を基調とすることで、シンボルマーク(後述)との統一感を図っている。さらに欧文名も併記し国際性を強調している。

シンボルマークは、すでに広く定着している“〒”マークを引き続き使用する。日本郵政公社の総裁に就任する予定の生田正治氏は、「〒マークは明治20年(1887年)に逓信省の徽章としてデザインされたものだが、郵便事業、郵便局はこのマークだと、全国のお客様の間で完全に定着している。組織が変わるから変えるというレベルのものではなくなっている」と説明している。

キャッチフレーズは“真っ向サービス”。組織や職員の決意を簡明で力強い言葉で表わしたものだという。郵政事業庁次長で日本郵政公社理事に就任予定の稲村公望氏は、「真っ向から取り組む姿勢を表現した。人の力を原動力にますますサービスを進化させていきたい」としている。

新ユニフォームは、公募による応募作品1432点から、服飾専門家等の審査、郵便局職員等を対象としたアンケート調査結果などを参考に決定したという。郵便外務職員用、貯金/保険外務職員用、窓口職員用があり、それぞれシンボルカラーの赤と調和するようブルー系を基調としたものとなっている。それぞれの上着胸部には郵便局ロゴマークをエンブレムとして採用、また郵便外務職員のユニフォームは機能性を重視したブルゾンタイプとなっている。この新ユニフォームは4月1日より外務職員から順次導入されるという。

郵便外務ユニフォーム郵便外務職員用ユニフォーム。ジッパー使用のブルゾンタイプ
保険外務ユニフォーム貯金/保険外務職員用ユニフォーム
夏服こちらは夏服仕様
窓口職員ユニフォーム窓口職員用ユニフォーム

生田氏は、「郵政事業庁がすでに変わりつつあるのはお気づきだと思う。公社になるというのは組織としてはひとつの革命。日本全国の皆さんに良くなったと言われるような内容に変わると同時に、実際に働いている職員にとってやりがいのある公社へ変わることが必要。職員の意識や文化が変わり、それが行動に移ったとき本当に変わるだろう。すべては中身次第だ」

「ただ、中身に連動し外見も変えたほうがいい。外観を変えることで視覚的に変わってきたと実感していただき、改革運動にさらなる拍車をかけることが目的だ。中と外の両面の改革を通じて新しい価値観を創造していく。立派な公社を作ることが私の使命。郵政事業に対するお客様の信頼を損なうことなく、一層付加価値を付けて評価していただきたい」

「今まで以上に利用者の立場から物を考え、少しでも利便性の高いサービスを提供する。官庁文化だと縦割り的発想が多いが、それを崩してやわらかい構造にし、互いが議論し合い相乗効果が出るという方向に変えていく。郵政三事業(郵便/郵便貯金/簡易保険)を本部制のようにして、各々が利益を上げるようにする。現実として郵便事業は苦しく、そこだけ分かれると債務超過という状況だが、各々が健全になるよう努力する」

「一方で地方の郵便局は、いわゆるユニバーサルサービスで村に貢献し信用されている。採算にのるはずがないが、サービスそのものは重要。地域社会への貢献は維持すべきだ。これからはコストを明確にし、自分たちで認識しながら社会貢献としてやっていく。公社である限り国家から保護を受けるので、コストを計算して保護範囲内であればやるのが義務だ」としている。

なお、日本郵政公社の経営理念については現在検討中で、3月中旬に発表される見込みという。

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