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IPAがオープンソースソフトウェアのセキュリティに関する調査のドラフトを公開

2003年01月30日 20時52分更新

文● 編集部

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情報処理振興事業協会(IPA)は、『オープンソース・ソフトウェアのセキュリティに関する調査』報告書のドラフトを公開した。

この調査報告書は、(株)日本総合研究所によって実施された調査をまとめたもので、オープンソースソフトウェアのソースレベルでのセキュリティ検査技術や安全な運用環境、各国政府のオープンソースへの取り組みなどについてまとめられている。現在、報告書全体のまとめにあたる第I部を除いた部分が公開されている。概要は以下のようになる。

第II部 オープンソース・ソフトウェアの効率的な検査技術の調査
オープンソースソフトウェアのソース検査ツールについて、脆弱性の検出方法や検出結果について調査、評価したもの
第III部 セキュアな実行コードの生成・実行環境技術に関する調査
オープンソースソフトウェアのソースコードを修正することなく、コンパイル時のオプションやライブラリの種類、カーネル自体のセキュリティ向上によってアプリケーションを安全に実行する技術を調査したもの
第IV部 オープンソース・ソフトウェアをセキュアに保つための運用ガイド
オープンソースソフトウェアを利用する場合の保守や運用の方法、コミュニティとの関わりなどを検討したもの
オープンソース・ソフトウェアに対する各国政府の施策に関する調査報告書
オープンソースソフトウェアに対する各国政府の取り組みをまとめたもの
オープンソース・ソフトウェアの効率的な検査技術の利用ガイド -RATS-
オープンソースのソースコード検査ツール『RATS』の利用法を紹介するガイド
セキュアな実行コードの生成・実行環境技術の利用ガイド -Stack Smashing Protector・Libsafe-
安全なソフトウェアの実行環境を用意するための、gcc拡張ツール『IBM Stack-Smashing Protector』とライブラリ『Libsafe』についての利用法を解説したガイド

IPAは、この報告書のドラフトを公開することで、広く意見を募集し正式な報告書に反映させていくとしている。

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