(株)エヌ・ティ・ティ エムイーは29日、ウェブを利用して遠隔地間の企業や事業所が個別にウェブ会議室を開設し、会議やコラボレーション業務を行なえるようにするASPサービス“TOCSR(トクスル)”に、従量課金制によるメニューを追加し、30日にサービスの提供を開始すると発表した。同社では中小企業やベンチャー企業、個人向けに販売する。
従量課金制メニュー用サイトイメージ |
“TOCSR”は米ウェブエクス・コミュニケーション(WebEx Communications)社と提携し、ワールドワイドで提供しているウェブ会議サービスで、これまで月額固定料金制で提供してきたが、短時間/低価格で利用したいというユーザーの要望に応えるかたちで、従量課金制メニューを追加するもの。対象となるのは、資料/アプリケーションの共有やチャット・ホワイトボードなどの機能を利用できる“ウェブ会議サービス”(固定料金制の“プロ”コースの機能に相当)と、それに連動した“インターネット電話サービス”。料金は、初期費用が1万円で、ウェブ会議利用料が1利用者あたり1分38円、インターネット電話利用料が1利用者あたり1分5円。ただし、月額ミニマムチャージとして利用の有無にかかわらず3000円が必要。
同社では、ポータルサイトを運営するASPやISP事業者向けにOEMによる提供も開始するとしており、それに合わせて、エンドユーザーに課金請求を行なうための“詳細課金レポート機能”を基本機能として追加した。OEM提供では専用のウェブ会議サイトを開設するため、初期費用として150万円が必要。そのほかの運用料金などは個別対応となる。