このページの本文へ

日本IBM、必要に応じてCPUの追加・停止が可能な統合アプリケーションサーバー『iSeries 890』など5モデルを出荷

2003年01月28日 17時24分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本アイ・ビー・エム(株)は28日、統合アプリケーションサーバー“IBM eServer iSeries”において、64bitプロセッサー『POWER4』を必要に応じて最大32ウェイ構成まで拡張し、不要時には増強部分を停止できる新機能を搭載したモデルなど5モデルの出荷を2月21日に開始すると発表した。

今回発表した製品のうち、上位機種『iSeries 825/870/890』の3モデルは、一定期間だけ処理能力を増強させたいユーザー向けの新機能“テンポラリー キャパシティ・アップグレード・オンデマンド(テンポラリーCUoD)”を搭載する。同機能は、必要に応じてプロセッサーを追加し、追加したプロセッサーを停止することもできる機能で、追加したプロセッサーの使用料は利用日数による日割換算で精算できる。890は、POWER4-1.3GHzを最大32ウェイ構成まで拡張でき、論理的に32まで分割可能な区画(LPAR:ロジカル・パーティショニング)上でOS/400とLinuxの両基本ソフトを稼動できる。また統合xSeriesサーバー機能を利用するとWindowsアプリケーションも稼働できる。最小構成価格は、エンタープライズ・エディションの場合、890が6億6672万2900円、870が4億5944万7500円、825が9452万4300円、スタンダード・エディションの場合、890が3億6710万3100円、870が2億1773万5700円、825が3450万4500円。

『iSeries 810』は、中規模ビジネス向けの1ウェイまたは2ウェイ構成のモデル。OS/400とLinux、Windowsのアプリケーションを稼動できる。最小構成価格は、エンタープライズ・エディションが2312万7800円、スタンダード・エディションが728万7800円。

『iSeries 800』は、小規模ビジネス向けの1ウェイ構成の普及モデル。Windowsパソコンからサーバーを管理できる機能を特徴とし、短期間でシステム管理要員を教育できるという。OS/400とLinux、Windowsのアプリケーションを稼動できる。最小構成価格は、アドバンスド・エディションが821万2900円、スタンダード・エディションが456万8500円、バリュー・エディションが266万7100円。

エンタープライズ・エディションでは、『WebSphere Application Server - Express V5.0 for iSeries』、コラボレーションソフト『Lotus Sametime』『Lotus QuickPlace』、システム運用管理ソフト『Tivoli Monitoring for Web』のiSeries版、データベース管理ソフト『DB2』を標準提供する。

なお、『WebSphere Application Server - Express V5.0 for iSeries』は、Java対応のウェブアプリケーションサーバーソフト製品群“WebSphere”のエントリー製品をiSeriesに対応させた製品で、2月21日に出荷を開始する。おもに、ISV(独立系ソフト会社)が提供するeビジネスソリューションのコアとして利用できるほか、eビジネスを始める小・中規模企業でも利用できるという。開発ツールとアプリケーションサンプルもパッケージ化されている。価格は23万9200円。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン