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C&W IDC、企業向け光ファイバー通信網のデモルームを開設

2003年01月23日 19時59分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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ケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシー(株)は23日、同社が提供している法人向け光ファイバーネットワークサービス“Customer Access Network”(CAN)を体験できるデモ施設“CAN Cyber Space”を報道陣に公開した。

“CAN Cyber Space”
“CAN Cyber Space”

“CAN Cyber Space”は、2002年12月に同社の本社内に開設されたデモ施設で、プレゼンテーション用ディスプレー、Voice over Ethernet端末、テレビ会議システムなどが設置されている。CANの利用を想定したデモや、各種サービスの実証実験を行なうために開設されたもので、顧客だけでなく、同社の営業担当者が実際にCANサービスを利用することで、営業活動を促進することも目的の1つとしている。顧客自身が機器を持ち込んで相性やパフォーマンスの検証を行なうこともできる。

デモ用ネットワーク構成
“CAN Cyber Space”に常設されている機器とネットワークの構成。デモ用のソフトウェア電話システムやVoice over Ethernetシステム、テレビ会議システムなどが用意されている。回線は検証用の10Mbpsの回線と、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC社内イントラネットとしても利用されている100Mbpsの回線などが用意されている

“CAN Cyber Space”は営業活動の一環と位置づけられており、無料で利用できる。公開時間は平日の9時から18時まで。利用に際しては、同社の営業担当者またはウェブサイトを通じた予約が必要になる。

記者発表会では最初に、ネットワークプロダクト部長の今泉誠氏が挨拶に立ち、CANサービスの概要と“CAN Cyber Space”の設置目的について説明した。

ネットワークプロダクト部長の今泉誠氏ネットワークプロダクト部長の今泉誠氏

今泉氏はCANサービスについて、「ほかの事業者と比べて価格構成が細かく、必要なサービスをリーズナブルな価格で提供している。顧客からも高い評価を得ている」と紹介した。また、“CAN Cyber Space”のコンセプトについて、「単なるネットワークサービスプロバイダーから脱却して、顧客のビジネスパートナーであるという姿勢を強調するもの」と説明、「さまざまな要求に応えられるよう、営業担当者自身がCANについての理解を深めるとともに、顧客にも実際にサービスを体験してもらい、CANのメリットを感じてほしい」と語った。

引き続き、ネットワークプロダクト部の中村拓博氏が、“CAN Cyber Space”の設備を使ったデモを披露した。

ネットワークプロダクト部の中村拓博氏ネットワークプロダクト部の中村拓博氏

デモでは、CANサービスを利用したテレビ会議システムや、Voice over Ethernetのサービスをレイヤー2スイッチの設定を変更し、通話端末間の通信を優先させることで安定させる実験などが行なわれた。

テレビ会議システムのデモ
テレビ会議システムのデモの様子。同社の有明データセンターとの間を10MbpsのCAN回線で接続している。左の画面が有明データセンターで、右が“CAN Cyber Space”
Voice over Ethernetデモ
Voice over Ethernetのデモ。通話端末は米シスコシステムズ社のものを使用している。ネットワークに負荷をかけた場合に音声品質が劣化すること、音質劣化をレイヤー2スイッチの設定を変更することである程度回避できることなどを体験できる

デモ終了後、中村氏にCANサービスの今後の販売戦略について伺うと、「ネットワーク単体での販売は、価格競争が中心になってしまい、独自色を打ち出すことが難しい。他社との差別化を図る上で、SI企業などと連携した新しいソリューションの開発が必要になる。また、顧客にもネットワーク品質の重要性を体験してもらうことが重要で、そのためにも“CAN Cyber Space”を活用していく予定」との回答を得た。

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