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Bluetooth SIG、日本で初のプレスセミナーを開催

2003年01月22日 02時53分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キーボード、マウス、プリンターなどのパソコン周辺機器、および携帯電話、ヘッドフォンなどの家電機器を2.4GHz帯の無線で接続する統一規格“Bluetooth”の普及促進を進める“Bluetooth SIG(Special Interest Group:同規格に賛同する企業群)”は21日、都内でプレスセミナーを開催し、Bluetooth SIGのこれまでの活動と今後の普及に向けた計画について説明した。セミナーではBluetooth SIGのマーケティングディレクターのAnders Edlund(アンダース・エドランド)氏が壇上に立ち、すでに発売されているソニー(株)のBluetooth通信アダプター内蔵デジタルカメラ『Cyber-shot DSC-FX77』などを使ったデモを交えて、Bluetoothの機能や特徴を説明した。

Anders Edlund氏
Bluetooth SIGのマーケティングディレクターのAnders Edlund(アンダース・エドランド)氏

日本国内でこうしたプレス向けセミナーを行なうのは今回は初ということで、「今後はこうした啓蒙活動も積極的に取り組んでいく」という。また、普及活動の具体的な内容として、“5 minute ready”という計画を明らかにした。これは、“Bluetoothデザイナーハンドブック”やテスト用のリファレンスプラットフォーム、テスト設備、用語辞典(33ヵ国語)を用意するといったメーカー向けのサービスと、SIGのウェブサイトに対応製品のデータベースや使い方、トラブルシューティングガイドなどを用意する消費者向けのサービスで構成される。ただし、これらは欧米でのサービス内容であり日本での活動については今後順次取り組んでいくとのこと。

集まった記者から、当初の計画よりも普及が遅れているのではないか、という質問に対しては、「チップセットの開発に時間がかかったが、当初の目標であるコスト5ドル(約600円、実装やテストのための費用を除く)の目標は達成できた。今後はこの低価格さから普及が促進されるだろう。2003年は生産フェイズとして、チップセットを1億ユニット出荷予定、2004年はマーケティング/コンシューマーフェーズとなり、市場を牽引する多くの主要製品がBluetooth対応になる見込みだ」と強気の見通しで答えた。

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