このページの本文へ

IBMとMontaVista、コンシューマ機器向けに消費電力を削減する技術を開発

2003年01月17日 18時36分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米IBMと米MontaVista Softwareは、コンシューマ機器の消費電力を削減しバッテリ寿命を大幅に延長することができる技術を開発したと発表した。

これは米IBMのコンシューマ機器向けプロセッサ『IBM PowerPC 405LP』と『MontaVista Linux Consumer Electronics Edition』を組み合わせることで実現されるもので、“ダイナミックパワーマネジメント”と呼ばれている。“ダイナミックパワーマネジメント”は、これまでのパワーマネジメントと異なり、ビデオクリップのフレーム間といった短時間の間に電圧を減らすなど、システム使用中に自動的に節電することに主眼がおかれている。『IBM PowerPC 405LP』は、動的に電圧および動作周波数を変化させることが可能で、『MontaVista Linux Consumer Electronics Edition』と組み合わせることで“ダイナミックパワーマネジメント”を実現し、プロセッサの消費電力を最大約50%まで削減するとしている。『IBM PowerPC 405LP』は現在サンプル出荷が開始されており、量産出荷は2003年第3四半期になる予定。

なお、両社はOSレベルとユーザーレベルで異なるパワーマネジメントをサポートするため、“ダイナミックパワーマネジメント”のフレームワーク標準化を提案しており、米IBMのWebサイトを通じてホワイトペーパー(PDFファイル)を公開している。このホワイトペーパーに対する開発者からのコメントも受け付けているとのことだ。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード