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ネットスプリング、LANアクセス管理アプライアンス“FEREC”シリーズ2機種を発表

2003年01月10日 03時35分更新

文● 編集部

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(株)ネットスプリングは、LAN内のクライアントPCごとに認証を行ない、ユーザーごとに適切なサービスへのアクセスを認めるという“LANアクセス管理システム”として、アプライアンスサーバ“FEREC”シリーズ2機種を発表した。

『micro FEREC』 『custom FEREC』
小規模ネットワーク向けの『micro FEREC』。最大100クライアントマシンまで管理することができるネットワーク規模、機能などに応じてカスタマイズできる『custom FEREC』。ハードウェアにはデルコンピュータ(株)の『PowerEdge 1650』ベースのものが採用されているようだ。

発表されたのは、小規模LAN向けの『micro FEREC』と、カスタマイズが可能で複数階層にわたるようなLANにも対応できる『custom FEREC』。いずれもクライアントマシンを接続するハブやスイッチと、LAN内のサービスを提供する各種サーバとの間に設置し、クライアントはWebブラウザを通じて認証を行なう。OSはLinuxを採用している。

“FEREC”を使用したネットワーク構成図
“FEREC”シリーズの利用イメージ。クライアントマシンとLAN上のサーバの間に設置し認証を行なう。

“FEREC”は80番ポートにリクエストがあると認証ページを返すようになっており、ブラウザを起動すると強制的に認証ページにアクセスすることになる。認証は“FEREC”内部の認証システムのほか、外部のRADIUSサーバを利用した認証と組み合わせることもできる。対応しているWebブラウザはフレーム表示ができるもので、Netscape Navigeter 4.7以降とInternet Explorer 5.0以降が推奨されている。クライアントOSは特に指定はない。

ユーザー認証画面
ユーザー認証画面。管理者によるカスタマイズが可能だ。

“FEREC”の管理はWebインターフェイスを通じて行なう。管理者はネットワーク設定のほか、ユーザーごとのネットワーク使用状況監視、ユーザーの強制切断などが可能だ。

管理インターフェイス
管理インターフェイス。ユーザー利用状況の表示や利用時間を制限するタイマー機能、不正な利用を行なったユーザーを強制的にネットワークから切断することなどができる。

『micro FEREC』と『custom FEREC』の標準ハードウェア仕様は以下のとおり。

『micro FEREC』
CPU……Geode GX1-300MHz
コンパクトフラッシュ……64MB
メモリ……64MB
ネットワーク……10/100BASE-TX×2
『custom FEREC』
CPU……Pentium III-1.13GHz
HDD……40GB
メモリ……512MB
ネットワーク……10/100/1000BASE-TX×2

『custom FEREC』は要望に応じてCPUやハードディスク、メモリの交換が可能。価格は両製品ともオープンプライスで、ネットスプリングによる直販およびSI事業者などのパートナーを通じて提供される。学校や病院、図書館といった不特定多数がネットワークを使用するような公共機関などをターゲットに販売される。なお、同製品は2月5日から行なわれる“NET&COM 2003”に出展されるそうだ。

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