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ソニー、アイワブランドの刷新を発表――“プライベート空間を楽しむ、シンプルな商品”を展開

2003年01月08日 21時58分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ソニー(株)は8日、2002年10月に完全子会社化した旧アイワ(株)の位置づけに関する記者説明会を都内で開催した。説明会場には、ソニーの執行役員副社長の高篠静雄氏、ソニーのアイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏らが出席し、ソニーにおけるアイワブランドの位置づけや今後の製品展開の説明が行なわれ、現在開発中とされるオーディオ関連製品が参考展示された。

ソニーの執行役員副社長の高篠静雄氏 アイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏 ソニーマーケティングの代表取締役社長の小寺 圭氏
ソニーの執行役員副社長の高篠静雄氏ソニーのアイワビジネスセンター プレジデントの平内 優氏ソニーマーケティング(株)の代表取締役社長の小寺 圭氏

まず、高篠氏が壇上に立ち、アイワブランドの位置づけについて「アイワブランドの製品展開は、ソニーの一元的なエレクトロニクス事業に基づいて、同社の持つブランドイメージである“手ごろな価格でユニークな家電製品”をフル活用し、付加価値を創出していく」「従来のように単に製品を開発・製造して流通に下ろすだけではなく、店舗の在庫状況などを把握して製造工程を調整、最適化する“Super Demand Supply Chainモデル”の構築を目指し、流通販売スキーム改革の先兵となる」と説明、さらにソニーの持つ各製品セグメントに対して“アイワらしさ”を出した製品作りを行なうことでソニーとの直接競合を避け、アイワブランドとしての独自色が出せる、とアピールした。

AIWAロゴ
新しいAIWAロゴマーク

続いてアイワを直接指揮する平内氏が、「以前は海外でソニーの営業を担当していたが、その当時は欧米でアイワが最大のライバルだった。そのアイワを再興する役目を担うのはやりがいがある」と挨拶。次いで具体的なアクションプランをいくつか紹介した。

アイワビジネスセンターの位置づけ アイワブランドの製品展開
ソニーにおけるアイワビジネスセンターの位置づけアイワブランドとして製品展開を行なうセグメントは、OFFにあたる“飾らない自分”“書斎/寝室/バスルームに置かれるような製品”という

まず、米アイワ社は精算し、新たに大手量販店数社に的を絞って戦略的パートナーシップを結び、実売台数に応じてアジア地域での製造を管理・運営するASAP(Aiwa Strategic Accounts Partnership, Inc.)を設立。当初は社員20人程度で、最大でも30人規模での運営を予定しているとのこと。

日本では、“PC(パソコン)を中心としてAV機能を拡張する商品群の強化”“人に見せる(ON)のではなく、個人的に楽しむ(OFF)のが目的のコンシューマエレクトロニクス機器の充実”を図っていくとして、現在開発中のNetMD対応オーディオ機器などを参考出展した。

参考出展その1 参考出展その2 参考出展その3
パソコンとUSB接続を行なって楽曲データをやり取りするミニコンポ。外観のメカメカしさが、いかにもアイワっぽいNetMD対応ミニコンポと、手前にあるのがNetMD対応ポータブルMDプレーヤ写真では少々みずらいが、MDスロットを2つ備えた“W-MDミニコンポ”

ソニー製品との具体的な住み分けについて記者から質問されると、「従来のソニーではカバーしきれなかった、例えば単機能でシンプルな製品作りなどをアイワブランドでは積極的に取り組んでいく。アイワはソニーの中でもやんちゃなブランドでいいと思う」(平内氏)と答えた。

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