このページの本文へ

【2003年年頭挨拶ニュースリリース】日本SGI(株)代表取締役社長 CEO和泉法夫氏

2003年01月06日 22時53分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ブロードバンドの実績をベースに、ユビキタス時代をリード

~グリッド・コンピューティングに向けた最先端のソリューションを提供~

明けましておめでとうございます。
 日本はかつて経験したことのない厳しい経済環境の中で、新たな年を迎えました。
 昨年、米国の景気後退の影響を受け、多くの企業が業績の低迷に見舞われた結果、設備投資の縮小などがおこなわれました。しかし、情報化は企業活動と生命線を握るものであり、不透明な経済環境の中、将来に向けた戦略的投資は活発におこなわれていきます。

 こうした中、私たち日本SGIはビジュアライゼーション、スケーラビリティ、そしてブロードバンドというコア・コンピテンスを掲げ、科学技術、製造業、テレコ・メディアなどの分野を中心に事業を展開し、着実に実績を増やしてきました。多くのIT企業が厳しい状況に直面する中で、まさに日本SGIの取り組みの正しさが証明された年になったと考えています。

 そして今年は、これら日本SGIのコア・コンピテンスがさらに発展する年だと考えています。私たちが他社に先駆けて提唱してきたブロードバンドは、商用のFTTHサービスの開始に加え、世界一低料金となったADSLサービスの提供により加入者の急速な拡大が進み、完全に社会インフラとなりました。これにより、いよいよコンテンツ時代が到来し、映像やCGなどのリッチコンテンツの提供がサービス成功の鍵となるといえます。
 このような環境において、ビジュアライゼーションの重要性はますます高まってまいります。ビジュアライゼーションは製造業、研究開発、医療、文化などの分野で花開き、適用分野は都市景観、災害対策シミュレーションなどの新たな活用領域が期待されています。
 さらに、スケーラビリティでは、遠隔地のコンピュータ・リソースを結びつけ大規模システムを構築するグリッド・コンピューティングが注目されます。私は、2003年にはIT環境がコモディティ化とハイエンド・コンピューティング化にニ極分化すると予想しています。その中で、PCをはじめ様々なユーザ・クライアントに対して、グリッド・コンピューティングを実現するソリューションを提供することが我々の役目だと考えます。
 日本SGIのコア・コンピテンスは第二世代に入り、ユビキタス時代におけるニーズに最も適したソリューションを提供できる企業が日本SGIだと自負しています。

 また日本SGIは、最先端の研究・技術開発における共同研究および長年サポートをおこなってきた経験をいかして、産官学連携による民間企業への技術移転において積極的な橋渡し役を務めてまいります。特にレスキューロボットの共同研究では、災害救助システムなどへの応用が具体的に始まり、社会貢献としての意義が高まっていきます。

 私は昨年、「Customer3(カスタマー・キュービック)」というスローガンを掲げ、お客様本位の経営姿勢を打ち出しました。さらに今後は、日米両国に資本基盤を持つ日本SGIならではのグローバルな視点を活かしつつ、日本のお客様の様々なニーズに対して、より的確に応えるソリューションを提供していきます。
 日本SGI は、今年も新たな気持ちでさらなる飛躍を目指したいと考えています。皆様からのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン