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ホームページ・ビルダー 7

ホームページ・ビルダー 7

2003年01月07日 00時01分更新

文● 中山 智

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ホームページ・ビルダー 7

日本アイ・ビー・エム

1万4800円

ホームページ・ビルダー7(from アスキー PC Explorer)
日本IBM「ホームページ・ビルダー7」レビュー(from アスキー PC Explorer)。写真をクリックするとレビュー記事に移動します。

 Webオーサリングソフトの「ホームページ・ビルダー7」が日本アイ・ビー・エムから2002年11月1日に発売された。従来のホームページ・ビルダーは、ウィザードなどを利用した簡単なWebオーサリング機能をはじめ、ロゴやイラストなどを扱う画像処理機能やFTP機能、さらに豊富なテンプレート、素材が付属していた。そのため、このソフト一本用意するだけでWebサイトを簡単に作成でき、Webオーサリング初心者に人気が高かった。しかし、その一方であまりのとっつき易さから上級者には逆に敬遠される傾向にもあった。今バージョンでは、ホームページ・ビルダーの特徴はしっかりと引き継ぎつつ、上級者にも満足行くように、インターフェイスを分けることで対応している。



簡単スタイル
画面1 “簡単スタイル”のインターフェィス。大きなアイコンでわかりやすく、ウインドウ上部のウィザードにそって作業を進めれば初めての人でも簡単。

 インターフェイスは“簡単スタイル”、“スタンダードスタイル”、“エディターズスタイル”の3つ。簡単スタイルとスタンダードスタイルはウィザードやGUIを利用した編集スタイルで、メニューからの選択やアイコンのドラッグ&ドロップを活用し、ワープロソフトで文章を作成するかのように誰でも簡単にWebオーサリングが可能となっている。



「かんたん」モード
●【超シンプルな「かんたん」モード】 画面1。使いたい機能がすぐに探せるようにアイコンとメニューがシンプルになり、ツールボタンのサイズは大きくなった(初心者向け)。

 しかし、こういったHTMLの編集方法は無駄なソースが勝手に挿入されてしまうといった欠点もある。そのためWebオーサリングソフト自体を毛嫌いし、エディタソフトでソースを編集しブラウザをリロードしながらデザインを確認するという方法をとっている制作者もいるくらいだ。このような上級者でも文句なく使えるのがエディターズスタイル。このスタイルではインターフェイスがGUI画面とソース編集画面に2分割されたすっきりとしたデザインとなっており、ソース編集をしていくと、GUI画面に表示されているページがリアルタイムに反映されプレビューできる。つまり、上級者がこれまで利用していた制作環境そのままというわけだ。さらにソースを直接編集する上で一番面倒なセルの属性指定やJavaScriptなどは“ドキュメントアウトライナ”として画面に一覧表示され、そこから編集できる。そのため無駄な手間を省くことで、制作時間を大幅に短縮できるようになっている。

ドキュメントアウトライナ パラメータ設定
画面3 ソースを直接編集する際に面倒な属性の変更も“ドキュメントアウトライナ”を利用すれば手軽に行える。

 この3つの編集方法は独立しているわけではなく、編集中でもスタイルを切り替えることが可能だ。したがって自分のレベルに合わせて少しずつステップアップしていくことができ、長く付き合えるソフトともいえる。

 もちろん、編集方法以外の機能もパワーアップされている。ビジュアルサイト機能ではサイトマップがツリー上に表示される。それぞれのページはアイコン化されておりドラッグ&ドロップでつながりを変更できる。その際のリンクの張り直しなども自動で行ってくれるため面倒がない。

付属ツール
画面4 豊富な付属ツール。画像編集、アニメーション作成、サーバへのファイル転送など、Web制作に必要なソフトがすべてそろっている。

 さらに、ガイドマップでは、HTMLやソフトの使い方だけでなく、インターネットやWebサイトについての基礎知識も検索閲覧できるので、初めてパソコンを買って、Webサイトどころかインターネットについてもよくわからないユーザーでも安心して制作に取り組むことができる。

 初心者から上級者まで幅広いニーズに対応できるWebオーサリングソフトはこのホームページ・ビルダー7だけ。Webオーサリングソフトを購入しようと考えてるのなら文句なしに第一候補としてオススメできるソフトだ。


ホームページ・ビルダー7の主なスペック
製品名 ホームページ・ビルダー7
OS Windows 98/Me/NT 4.0(+SP6以上)/2000/XP
CPU Pentium-133MHz以上(ビデオ編集機能を利用する場合にはPentiumII-266MHz以上、DVカムコーダーを接続して利用する場合には同-400MHz以上)
メモリ 64MB以上(128MB以上を推奨)
HDD 100MB以上(最大構成では320MB以上)

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