(株)東芝は20日、最薄部14.9mmで重量が約1.19kgの薄型軽量B5ノートパソコン“DynaBook SS”の新製品として、CPUに超低電圧版モバイルPentium III-866MHz、1.8インチの30GB HDDを搭載した『DynaBook SS S6/286PNSL』を12月下旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は24万円前後。
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| 『DynaBook SS S6/286PNSL』 |
S6/286PNSLは、DynaBook SSの従来モデル(S5)と同等の筐体(素材やサイズなど)を採用し、CPUの動作クロック、HDD容量を増強し、新たにOffice XP Personal(SP1)をプレインストールしたもの。チップセットは台湾ALi(旧Acer Laboratories)社のCyberALADiN-T＆M1535Bを採用、グラフィックスはチップセット内蔵機能を利用する(ビデオメモリーはメインメモリーのうち16MBを共用)。内蔵ディスプレーはXGA/フルカラー表示の12.1インチ低温ポリシリコン液晶パネルを採用。メモリーは標準で256MB、最大512MB搭載可能。通信機能は56kbpsモデムと10/100BASE-TXのEthernetポートを標準搭載するが、無線LAN機能は内蔵しない。内蔵バッテリーはリチウムポリマータイプで、駆動時間は約2.4時間(JEITA測定法1.0)。標準添付の大容量バッテリー(約330g、別途購入時の価格は3万円)を利用すると約7.7時間となる。プレインストールOSはWindows XP Home Edition(SP1)。
本体サイズは幅289×奥行き229×高さ19.1(最薄部14.9)mm、重さは約1.19kg(大容量バッテリーパック使用時には約1.52kg)。
なお、同時にDynaBookシリーズ用オプションとして、USB 2.0接続が可能でバッファーアンダーランエラー防止機能“Smooth Link”搭載のポータブルCD-R/RW＆DVD-ROMコンボドライブ(型番：IPCS053A)と、IEEE802.11b準拠の無線LAN対応ブロードバンドルーター『WRC-1000(型番：IPCN051A)』、PCカードタイプの無線LANアダプター(型番：IPCN052A)も発表された。価格はすべてオープンプライス。編集部による予想実売価格は、コンボドライブが3万2000円前後、ブロードバンドルーターが3万5000円前後、PCカードアダプターが1万円前後。発売時期は、ブロードバンドルーターと無線LANアダプターが本日から、コンボドライブは2003年1月20日予定となっている。
ポータブルコンボドライブは、DVD-RAM/R/RWメディアの読み出しにも対応し、CD-R書き込み16倍速/CD-RW書き換え10倍速/CD読み出し24倍速(CD-RWの読み出しは12倍速)/DVD読み出し8倍速(DVD-RAMの読み出しは2倍速)となる。電源は付属のACアダプターから供給。インタービデオジャパン(株)のDVD-Video再生ソフト『WinDVD』と、(株)ビー・エイチ・エー(BHA)のCD/DVDライティングソフト『B's Recorder GOLD5 for Windows』およびパケットライトソフト『B's CLiP5』が付属する。本体サイズは幅150×奥行き157×高さ18.5mm、重さは315g。
WRC-1000は、LAN側に10/100BASE-TX対応のスイッチングHub4ポートを内蔵し、ブロードバンドインターネット接続環境の共有が可能。LAN/WAN側でIPアドレスを自動変換するNAT(Network Address Translation)およびIPマスカレード、接続機器に自動的に個別のIPアドレスを割り振るDHCPサーバー/クライアント、無線LANで送受信する情報を暗号化するIEEE802.1x、接続する無線LANアダプターを識別するWEP(64/128bit)とMACアドレスフィルタリングなどの機能を搭載。WRC-1000とPCカードタイプの無線LANアダプターは無線LANの国際標準規格“Wi-Fi”認定も取得している。なお、PCカードタイプの無線LANアダプターの消費電力は送信時330mA、受信時240mA、待機時(省電力モード)15mA。WRC-1000のサイズは幅215×奥行き150×高37mm、重さは575g。
